徳島市民病院新生児センター廃止撤回にいたった市議会討論の経過(議事録)


徳島市議会 平成14年第 1回定例会 

徳島市民病院の新生児センター廃止の撤回と,新病院における周産期医療推進(議案第38号)は,
本議会における採決の結果,正式決定された事項です.

ここにその審議と採決の議事録を提示します.

[審議]

【平成14年 第1回定例会・・3月11日―02号 病院部長(笹田孝至君)P.246】

◎病院部長(笹田孝至氏)・・・新生児センター存続の提案

新病院計画における病床数の考え方と、その将来について御答弁申し上げます。
新病院の病床数は405床を計画しております。これは、平成9年度に策定した新病院計画の方針であります550床に比べ、約30%、145床の減少となっております。
405床の内訳としましては、一般病床325床、回復期リハビリテーション病床40床、精神病床40床ですが、このうち回復期リハビリテーション病床につきましては、
一般病床で高度な治療を受けた後、回復期に向かう亜急性の患者を対象に、その病態に合った治療を行うものでありまして、その後民間病院への円滑な転院も考慮して40床を新設するものであります。
また、新病院での一般病床325床のうち、高度医療である集中治療病床ICUは現行7床から8床に、
新生児集中治療病床NICUは現行どおり15床としておりますので、残る急性期の一般病床は、現有375床に対し302床で、73床の減床となります。
これは、新病院における新規入院患者数が現状程度見込める一方で、減床の要素となる平均在院日数の短縮化が今後も見込まれることを加味して算定したものでありまして、
病床数につきましては適正規模であると考えております。  なお、御質問の何十年という長期的な視点から病床数がどうかとのことでございますが、新病院は環境の変化に対応できる施設構造及び運営に努める必要があると考えておりますが、
はるか将来においても高度な医療技術を持ち、すべての診療科とすぐれた検査診断装置を備えた医療機関が求められるものと思われます。
新病院はそうした患者から頼りにされ、信頼される病院を目指しておりますので、今後の医療が欧米のモデルに近づくと仮定いたしましても、病床数は対応できるものであろうと考えられます。
以上でございます。

◎某議員・・・新生児センター存続に対する反対意見

・・・・新病院のNICUの継続でございます。 何かそういうことで政策医療としてやっていくと、こういう御答弁でございます。
・・・・市民病院はいろんな政策医療を既に抱えております。個々具体には申しませんけれども。なぜあえてこのNICU,PICUを二つ合わせると、
これは聞くところによると赤字だというのはなぜかというと、医療体制の特異性がある。看護婦さん、お医者さん、いろんな観点で減価償却を差し引いても、このNICUで言うと毎年1億の赤字が出ると言われておる、
この難しい医療制度だと言わざるを得んのです。そういうことから言いますと、あわせてPICUを付設するということになると最低でも2億という赤字を丸々抱え込んで病院が経営していかなければならん、こういうことになると思うんです・・・
まあ、医療問題をやめとか廃止せいというのは、なかなか言いにくい話でございますけれども、本市民病院がいまだに累積欠損金を抱えて、さらに新病院をし、1期の計画では赤字を免れず、今回2期の計画も、2期の安定化計画も出されております。
新病院の計画も、財政計画も出されておりますけれども、先行きは医療動向の非常に厳しい見通しがあるという中で、このような本来県がすべきという、そして県がするという、検討するという、
こういう部門をあえて抱えなならん、本市民病院の性格ではないんじゃないかと私は思います。本市はあくまで26万、徳島市民の目標とする病院だと思います。あえてそれに固執しませんけれども、特にこのNICUについては問題がありますんで、御答弁を願いたいと思います。

【平成14年 第1回定例会・・3月12日―03号 病院部長(笹田孝至君)P.265】

◎病院部長(笹田孝至氏)・・・新生児センター存続の意義についての説明

 新病院におきます新生児集中治療室、いわゆるNICUを存続する理由等につきまして御答弁申し上げます。
 議員御指摘のとおり、新病院の基本的方向につきましては、平成10年3月議会で承認をいただきました計画では、
新病院のNICUにつきましては「県等による総合周産期母子医療センターの設置動向を勘案しながら、廃止を方針とする」ということといたしまして、こうした考え方のもとで今日に至っているものでございます。
しかしながら、新病院計画の策定作業を進める中で、その基本目標として、新病院は政策医療や専門医療の推進を通して、公立病院としての役割を担っていくという方向づけがなされたものでございます。
市民病院のNICUは昭和60年に設置したものでございますが、今日では全県的施設としての役割を担っており、その高度な新生児治療は市民の信頼も厚く、
現病院における政策医療、専門医療を代表する診療科となっております。
このような事情から、これからの少子化時代において、
新病院が公立病院としての役割を担う上で、NICUは必要であるとの考え方から、存続をすることとしたものでございます。
 なお、周産期医療についての県との協議につきましては、今後実施設計に着手するまでには県・市間の調整を図る必要があろうかと考えております。
以上でございます。

          【平成14年 第1回定例会・・3月22日―05号 11番(折目信也君)P.408】

委員会審議の結果

◆11番(折目信也氏) 

文教厚生委員会における審査の経過及び結果について御報告申し上げます。
 今期定例会において当委員会に付託されました案件については、去る3月15日と19日の2日間にわたり慎重に審査いたしました結果、
議案第1号「平成14年度徳島市一般会計予算」中、当委員会関係部分、議案第2号「平成14年度徳島市国民健康保険事業特別会計予算」及び
議案第38号「徳島市民病院事業条例の一部を改正する条例を定めるについて」 は、一委員より反対の態度表明がありましたが、
採決の結果、賛成多数で原案を可決すべきものと決定し、他の当委員会関係議案については、いずれも全会一致で原案を可決すべきものと決定いたしました。


[採決] 【平成14年第 1回定例会−03月22日-05号  P.415】

○議長(隅倉純爾氏) 

以上で通告による討論は終わりました。これをもって討論を終結いたします。これより順次採決いたします。
 まず、議案第1号、議案第2号、議案第5号、議案第18号、議案第22号、議案第35号、議案第38号、議案第104号の8件について一括して採決いたします。

このときの出席議員氏名次のとおり

喜多 宏思君・岡南 均君・佐々木 健三君・西條 正道君・小林 淳治君・鈴江 清君・武知 清君
佐野 修君・中本 美保子君・隅倉 純爾君・折目 信也君・広瀬 和範君・村上 稔君・金丸 浅子君
大谷 明澄君・久次米 尚武君・山田 馨君・東條 恭子君・赤川 健治君・山口 悦寛君・村上 弘君・田村 慶徳君
吉本 八恵君・岡 孝治君・金村 工君・板東 實君・浜田 義雄君・三木 明君・梯 富子君・加戸 悟君
桑原 真治君・河野 みどり君・中野 一雄君・塀本 信之君・笠井 国利君・坂井 積君・工藤 泰助君・須見 矩明君
岸本 安治君

【採決  平成14年第 1回定例会−03月22日-05号  P.416】

○議長(隅倉純爾氏) 

本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 お諮りいたします。本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。

採決

○議長(隅倉純爾氏)

 起立多数であります。よって本案は、いずれも委員長報告のとおり可決することに決定いたしました。
 

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