チボリジャパン社との対話を求める会 趣意書

 現在倉敷チボリ公園は赤字経営からの脱却を目指すため、大幅な経営改革を進めて
います。数多くの再建策が計画・実行されているようですが、われわれはこの内容に
対し、一部疑問を感じています。第三セクターである倉敷チボリ公園には、最低限の
公共性など、保たなければならない点が有るはずです。倉敷チボリ公園が「チボリ公
園」であるために、失ってはならないものが有るはずです。

しかし、現在の改革は「チボリ公園が本来有るべき姿への方向転換」と言う名の元
に、今まで倉敷チボリ公園が育んできた財産をも切り捨ててしまおうとしてはいない
でしょうか?倉敷チボリ公園でしか観ることの出来ないもの、感じることの出来ない
もの、それを求めて倉敷チボリ公園に訪れるゲストは相当数にのぼるでしょう。それ
らのゲストはまた新たなゲストを呼ぶことでしょう。市民・県民、県外からのゲスト
の「また来たい」と言う気持ち、これらの気持ちを起こさせる、現在までの倉敷チボ
リ公園の四季折々の景観、オリジナリティ溢れるエンターテイメントは無視すること
の出来ない財産ではないでしょうか?これらを「改革に伴う痛み」と切り捨ててしま
ってよいのでしょうか?文化性・芸術性の保たれた、プロによるエンターテイメント
の存続はチボリの有るべき姿のひとつでは無いでしょうか?

現在の状態に我々は倉敷チボリ公園を愛するものとして多いに疑問と不安を感じて
います。これからのチボリ公園の有るべき姿をチボリを愛する者、倉敷チボリ公園の
利用者としてチボリジャパン社、岡山県、倉敷市との対話の場を今後持ちたいと希望
しています。この気持ちに賛同してくださる方々、壱万名の署名と共に、
我々「チボリジャパン社との対話を求める会」の趣意書を提出いたします。


7月…ネット上で呼びかけ『チボリジャパン社との対話を求める会』を結成し
ミーティングを重ね8月より署名活動を始める。
当初、1,500。。。いや2,500でも集まれば、と思っていたのですが『会』のメンバー
の頑張りも有り、一ヶ月少々で一万人を越す署名が県内はもちろん、県外からも多数
集まりました。この一万人の署名を持ち、上記趣意書を添えて署名原本は県知事へ
複写をチボリ社へ……平成13年9月11日、定番ショー廃止反対の意見と、対話の場を
求める為に行って来ました。


平成13年9月11日(火)
結果報告です。。。

10:30・県
対応は事務的でしたが、皆さんから預かった気持ちは伝えました。
朝日新聞社・山陽新聞社・岡山日日新聞社…立会い。

 

12:30・チボリ社
KSB放送局…立会い。

結果は予想していた事ですが。。。(-_-;)
ゼネラルマネージャー岡野氏(県から来た)に皆さんから預かった気持ちを
訴えましたが、岡野氏には伝わりませんでした。一万人の署名は彼にとって何の
意味も持たない物だっようです。

逆に言われた事は。。。
「この一万人が毎日来て、お金を落として行ってくれるのか?」でした。
岡野氏にとってエンタテ常連は不用らしい。

 

では、現在の定番ショーに対する新体制の評価は??
岡野氏、個人の意見は。。。
「つまらない物」
「毎回、同じ物をやって、それを何度も見に来るとは、、、理解できない」
「来園者の中に『まだ同じ物をやっているのか』との声が多い」

次に。。。
チボリはテーマパークなのか? それとも地方の公園なのか?
テーマパークならば、そのテーマとは??
岡野氏・・・「テーマなど無い!!」

 

我々はチボリ公園とは、、、
アンデルセンの世界・おとぎの国・エンターテイメントの森、チボリと
思っているのだが??
岡野氏・・・一言。「違う!!」

 

では。。。
定番ショーなどに代わる良質なエンターテイメントとは何か?
岡野氏・・・「何処からを良質と呼ぶのか疑問も有るが、、、
       平成14年度以降、いきなりプロによる良いものを、、
       と期待されても困る」

 

その中にチボリガード音楽隊も有るのか?
チボリ事業当初、計画案の中に音楽隊も有ったが、結局、音楽隊を育て上げる事は
現在の日本における学校などの教育事情を考えると無理が有ると判断し、中止された
と聞いているが、今、何故、再浮上してきたのか??意図は??

岡野氏・・・チボリのあるべき姿として、公共性を考え、
      地域と密着した物を作り上げ大切に育てていきたい。

 

今後、地元・商店街などとの関係は??
・・・ハッキリした答えは帰って来ませんでした。

 

今後、我々利用者との意見交換の場は必要ではないか??
・・・今現在は色々と計画中でもあり、あれやこれやと表に出すわけには行かない。
・・・14年度以降にでも。。。
    ↑(私には、口ばかりで『その気は無い』様子に感じました)

ざっと、こんなところでしょうか。。。

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今回、一万人の署名と共に訴えて来ましたが。。。
私自身としては、チボリ新体制の考えは、、なるほど、こうなのか
                      。。。と。(-_-;)

『会』の代表として、皆様の期待に答える事が出来ませんでした。
 申し訳有りません。。。

『定番ショー廃止反対!!・対話の場を。。』
。。。諦めたくは無いのですが

チボリ新体制の定番ショーなどに対する価値観が、、、
我々とはあまりにも違いが有ります。

「つまらない物」「不用」の一言でバッサリ切られたのでは、
もはや返す言葉が有りませんでした。



私は代表を降り、会を去りました。。。

以降…会に残った方々の報告。

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今日、県知事からお手紙が届きました。以下の通りです。

 

拝  啓

 初秋の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 県政の推進につきましては、平素から格別のご理解を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、先般は、倉敷チボリ公園の運営につきまして、貴重なご意見を賜り誠にありがと
 うございました。
 ご承知の通り、倉敷チボリ公園は昨今の長期にわたる景気低迷や、今春、大阪に開園い
 たしましたユニバ−サルスタジオジャパン等の影響により非常に厳しい経営環境下にあり、
 現在、高谷社長のもと、全社一丸となって抜本的な経営改善に取り組んでいるところです。

 この度の経営改善では、運営、営業、組織、財務等、聖域を設けない経営全般にわたる
 見直しが進められており、ご指摘の定番ミュージカルショーにつきましても、多くのファ
 ンの方々から存続のご要望があることは十分承知し、存続の可能性についても種々検討が
 なされましたが、県民の貴重な財産である倉敷チボリ公園を将来とも安定的に維持、発展
 させていくためには、誠に残念ではありますが、廃止という苦渋の選択をせざるを得なか
 ったときいております。

 ファンの皆様には、誠に申し訳なく思いますが、こうした倉敷チボリ公園の置かれてい
 る状況を、なにとぞご理解賜りますようお願い申し上げます。

 なお、倉敷チボリ公園との話し合いの場の設定につきましては、県庁の担当課
(企画振興課)から改めてご連絡申し上げ、日程等の調整をさせていただければと思います
 ので、よろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

                                敬  具

     平成13年10月3日

                        

                     岡山県知事  石 井 正 弘

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サングラスなパパの掲示板より。。。

「チボリジャパン社との対話を求める会」です。
 投稿者:Joy  投稿日:10月31日(水)16時52分53秒

 

10月某日 チボリジャパン社ゼネラルマネージャーO氏との『対話』報告

〔定番ショー〕に対して

「ショーは大好きで時々一人でも見に行っています。」

時間のあるときには園内を見て回り、たくさんの来園者と話をしたりするそうで、
「その中には、
『まだ同じものをやっているのか、前に来たときとかわってないではないか』と、
いわれる方もおられます。でも、それ以上にこちらの定番ショーを評価してくださって
いる来園者がたくさんいるということもわかっています。だけど、今、うちは大出血を
しているわけですから、これ以上はできないんです。そういう余力はないんです。この
事でチボリから離れていく方々がいるのは仕方がない。引き止めません。本当にチボリ
が好きな人が残ってくれればそれでいいんです。」

 

「『この一万人が毎日来て、お金を落として行ってくれるのか?』という発言は、
200万人の集客力があればこんな見直しはしなくてすんだんだ・・という話の袖で
いった言葉です。」

その後、「こんなにいい公園なのにどうして人が来ないのか不思議です」と続け、
「今までは、ディズニーのような興奮や感動といったアメリカ式ばかりをとりいれて
きたが、これからの公園は、のんびり時間の流れをすごし、誰もが憩える場を提供
できるヨーロッパ式の時代だ。きっとその時代が来る。
花と、緑と、水辺・・・そして食事と音楽。特に音楽には力をいれていきます。」
と、言われました。

 

 

〔チボリ公園とは〕

「もともと、チボリ公園とは、その時、その時にあわせて、プログラムを組み、
園内各所に見所をもうけて、来園者が自ら好きな楽しみ方をしていただけるような
公園を目指しています。」

‘非日常’と‘日常’の間の‘脱日常’・・言葉の遊びかもしれませんが、
その真ん中の‘グレー’な部分だそうです。

 

 

「これからは、地域の皆さんに参加していただき、地域の皆さんと一緒に作り上げて
いく場としてのチボリ公園にして行こうと思っています。これから、3年したら、
‘ああ、こんなチボリもいいんじゃない’という公園にしていきます。『TIVOLI』
を逆さに読むと、『I LOV IT』・・『チボリのそれが好き』私の好きなものは
必ずそこにあるという意味になるんです。来園者一人一人の『それ』がある公園にして
いきたいと思っています。見守っていてください。」

 

10月某日、事実、O氏はこれからのチボリを熱く語っていました。その表情はこの先
何年後かのビジョンが広がっているように明るく、生き生きとしていました。

「是非、これからのチボリも応援してやってください。温かい目で見守っていてください」
・・・まさに、観光に携わる人の模範回答でした。

 

定期的な『チボリジャパン社との対話の場』は、同席されたパーク運営部門ゲスト
サービスグループアシスタントマネージャーのAさんに‘難しい’と言われました。
個人的にはいくらでも話は聞くそうですが、既存のシステムでこれからも対応して
いくのがチボリジャパン社の答えのようです。

 

―解散―

7月に発足した「チボリジャパン社との対話を求める会」は、10月をもちまして解散
することとなりました。

今まで、倉敷チボリ公園のことを想い、意見しあい、なんとか私たち利用者の声を
チボリに反映できたらと思って発足した「会」でしたが、結果、何も変わらないまま
終わってしまうのは本当に残念です。しかしこれ以上の「会」としての活動はもはや
意味を成さないものと考えられ、「チボリジャパン社との対話を求める会」は解散い
たします。

いろいろと、ご協力、ご支援下さった皆様、ご期待に沿えませんでしたことを
重ね重ねお詫び申し上げます。

これからは暖かく、長い目で倉敷チボリ公園を見守っていこうと思います。
これからの倉敷チボリ公園の辿る道は幾分険しいものかもしれませんが、
その後には必ず、安定した「倉敷チボリ公園」が存在していることを切に願います。

『私の好きなものが必ずそこにある』いつまでも魅力的だと感じられる、
大切な空間であり続ける公園であってほしいと思います。

 

ありがとうございました。

         「チボリジャパン社との対話を求める会」一同