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長楽館
京都市東山区円山公園内
(市バス「祇園」停留所から徒歩約2分) |
長楽館は、「たばこ王」と称された明治時代の実業家村井吉兵衛が円山公園の一角に建てた別荘で、その名称は、伊藤博文が宿泊した折に付けたものである。工事はアメリカ人技師T.M.ガーディニーの設計・監督により、明治42(1908)年6月に竣工した。
建物は、1階2階ともに中央の広場を中心として、そのまわりに各室が配され、1階には、客間、球戯室(半地下)、書斎、サンルームと食堂が、また2階には喫煙室(中2階)、貴婦人室、美術室、客室3室などが置かれている。中でも、1階客間は暖炉回りや壁パネル、天井に植物文様のレリーフを飾るなど、ロココ様式基調とし、最も可憐で見ごたえのある部屋となっている。一方、3階は、和室となり、特に東北の2室は書院造風で、その華やかな造りと斬新な座敷飾りは見事である。
長楽館は、明治時代後期における和洋折衷の住宅建築の代表例として価値が高く、昭和61年6月2日、京都市指定有形文化財に指定された。 |
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