第十章 ホイール組み編 (五)

スポーク張りが終わったホイールを自分が考えた回転数分すべてのニップルを同じだけ回してスポークテンションを途中まで上げていきます。

マビックなどの精度の良いリムを使用した場合は、この時点でリムの振れは左の画像のリムとゲージの隙間程度に収まる場合がほとんどです。

この後はリムの天地左右の振れを同時に調整しながらスポークテンションをさらに上げていきます。

 

ホイールセンターは左の画像のようにホイールアライメントツールをホイールの左右に当てながら出していきます。

自分が考えるスポークテンションが得られてホイールセンターも出たら次は馴染み出しの作業に入ります。

私はホイールをポテチになるような方向に力をかけ、約45度位ずつずらしていき同じように力をかけて馴染み出しをしています。

片側が終われば反対側も同じように行い、馴染み出しと振れ取り・センター出しを繰り返して行います。

そして、馴染み出しを行ってもほとんど振れが出なくなるまでこれらを繰り返してホイール組みの完了となります。

私がこちらで見たバイクメカニック達の馴染み出しは振れ取り台の上のホイールのスポーク交点部分をゴムハンマーで軽く叩くだけなのです(笑)。

日誌にも出てきたことがあるこちらのバイクメカニックスクールのティーチャーであるナイジョーの馴染み出しもまったく同じなのですが、何とそれが最後の作業で、叩いて終わりなんです。

こちらでは馴染み出しのことをストレスリリーフ(stress relif)と呼んでいますが、「1回ストレスをリリーフしてお終いかい! その時点でもう振れが出てるじゃん。」とツッコミを入れてやりたくなります(笑)。

上左の画像は私が持っているホイールスミスのスポークテンションメーターですが、私の場合、スポークテンションは組んでいる最中にリム・スポークと相談しながら(笑) カンで決めてしまっていますので、人にホイール組みを教える時ぐらいにしか使ったことがありません。

上右の画像の古いWindows CE機カシオペアA60とこれまた古いMacintosh PB2400にバイクに関する様々なデータを入れてあり、EXCELを使って自作したスポーク長計算プログラム(プログラムと呼べるほどのモノじゃないですね。簡単に作れます。)や特定のリム・ハブの組み合わせにによるスポーク長のデータなども入れてあります。

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