カルチャー☆ショック!!



すべては、あの電話から始まったんや・・・・・。

いつものように、おかんと夕飯食っとたら、突然電話が鳴った。

「はい、忍足ですが。」
「あ、私、氷帝学園の、榊と申します。
 突然ですが、お宅の侑士君を、うちの学校に編入させませんか?」
「えっ・・・・・・・!?うちの侑士がですか!?
何かの間違いじゃ・・・・・そもそも、うちにそんなお金はありませんし・・・。」
「お金のことはご心配ありません。スポーツ特待生として、学費はほとんど免除されます
し、ご安心ください。」
「あ、あの、でも・・・・・・・うち、大阪ですよ?」
「はい。それが何か?」
「いや・・・・あの・・・・私たちの仕事の関係とかは?」
「えぇ、もちろん。侑士君一人で上京してきていただきます。」
「えぇっ!?そんな突然・・・!!主人の許可もとらないと・・・・・・・。」
「・・・・・・・・お母さん、息子さんにかわっていただけませんか?
 決めるのは、侑士君ですから。」
「はい・・・・・・。
 侑士、ちょっとかわりなさい。」

「はい・・・もしもし・・・・忍足ですが?」

「あぁ、君が侑士君か。なぁ、君、テニス好きだろ?
 私たちと一緒に、全国目指さないか?」
「え・・・・・・?全国ですか?俺が・・・・・全国?」
「あぁ、この間の試合、見させてもらった。正直、才能を感じたんだ。
 氷帝学園には、君が必要だ。頼む、ここは心を鬼にして、上京してくれないか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「頼む。切り札なんだ・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・」

「頼む。」

「分かりました。
・・・・・・おかん、ごめんな。俺行くわ。テニス、好きやから・・・・。」
「じゃぁ、手続き用書類を送るから、用意していおくように。」


「侑士・・・・・。行って、おいで。」
おかんの背中が、小さく見えた。






桜吹雪吹きすさぶなか、俺は二年生になった。
そしてそれは、長年連れ添った仲間との別れと、東京での、新しい生活を意味していた。

氷帝学園。
制服マニアのアキラに言わせると、かなりのお金持ち学校らしい。
俺・・・・・・・・ついていけるか、ほんま心配や。


「忍足。ここがお前の家だ。」
太郎さんは、予想以上にダンディーやった。
こんなにバラが似合う人、見たことあらへん・・・・って

ええっっ!!

ここが、俺の、家・・・・・・??

あかん・・・・・こんなんお城やないかい!!
ほんまどうしよ・・・・・・。こんなとこで生活できへん・・・・・。

「気に入ったか?」
「・・・・・・・・・・」
「どうした?」
「・・・・・・・・・・」
「まぁいい、入るぞ。」
「・・・・・・・・・・・は、はいっ!」


ろ、廊下がピカピカや!!
スケートできるんちゃうか??
冬はみんな連れてこなあかんなぁ・・・・。

「ここのエントランスは大理石でできてるんだ。さすが美しいな。」

だ・・・・!大理石ぃ!?
な、なんや、それ・・・・・・・?
あー!!あのスターお宅拝見とかゆう番組で出てくるやつか。
・・・・・・す・す・す・・・スタァー!?
あ、あかん・・・。スケートなんて、したらあかんやんか・・・・俺のアホアホ!!


「忍足、分かってるだろうが、ここはオートロックになっている。
 まぁ防犯対策も万全だってことだな。」

た、太郎さん!わからへんよ!オートロック?とか・・・・・
小市民には、分かる世界やあらへんのや・・・・・!!


・・・・・・・・・・。
お、思い出した・・・・!あの、修学旅行のホテルで締め出されたやつや!
ほんまあかんやん!俺毎日締め出されてもうわ・・・・・・・!

おかん!!助けてくれや〜!!

「あ、あの、先生・・・・・・。
 もう少し、安いアパートとかには住めませんでしょうか?
 俺、おかんやおとんより高い家住むのとか、耐えられへんのです。」

あーあーあー!!言ってもうた・・・・・やってもうた・・・・・!!
もう、軽蔑されたやろなぁ。でも、しゃーないねん!

だってこんなとこじゃ昆虫飼えへんやないか!?


「ん?そうか・・・・・。ならしょうがないな。
 ならこの隣のアパートなんてどうだ?あそこなら・・・・・・・・」

隣・・・・・・?
あぁ、あそこか。あそこなら・・・・まぁ、ええか。
ちょっと俺にはオサレすぎる気もすんねんけどな。
でも・・・・・・・・きっと太郎さんにはあれで限界なんだ。
ここは、もーしゃーない!あのオサレさんなとこに住んで、俺もオサレになってやる!!

「は、はい!そちらでお願いします!!」
「あぁ、分かった。まぁ、住まいは重要だからな。お前の希望通りにしよう。」

あぁ、おおきに・・・・・・太郎様!!
おかげでオートなんたらで締め出されたりすることものうなった!!

はぁ・・・・でも俺、ほんま平気か?
明日から学校始まるゆうのに、やってけるんやろか・・・・・?




あっ・・・・・

オートロックや、ここも。


「管理人さん、すんません・・・・」






翌朝。

あかん・・・・アツシの言うとおり、制服、かっこええ。

でも、ひとつ言わせてもらうなら、丈短すぎやろ!!
ハラチラやで!ハレンチヘソ出しや!
夏は涼しくていいけど、お腹冷えてまうなぁ・・・・・。

冬は、おかんに腹巻き送ってもらわなあかんな。

はぁ、学校から近いアパートだけあって、さっきから家の前を学生が通ってくわ。

どうしよ。

みんなかっこえぇし、かわえぇ!!
あかん。おれ、違う意味で目立ってまう。

はぁ・・・・・・・・・。
もう、しゃーない!!かっこいい忍足侑士に変身や!!


                             NEXT


 次回予告                     
さぁてこれから氷帝メンバーと顔を合わせていく侑士君!!いったいどうなることや
ら??_

次回「侑士君、がっくんと友達になるの巻(仮)」