「ねえ、真梨子」
「ん〜?」
「今日は何の日だかわかる?」
理屈じゃない
「今日?今日って何日だっけ?」
「・・・・・。10月4日だよ」
「10月4日〜?えーなんだろ。あ。」
「思い出した?」
「氷帝の跡部君の誕生日」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・違うよ」
「え、うそ!?だって今日美穂が騒いでたよ。これからプレゼントのローストビーフもって待ち伏せするんだって。
補導されかけない微笑みたたえて走ってったもん。」
「あー。金子さんは跡部ファンだからデータにもぬかりがないね」
「なによ、合ってたじゃん」
「うん、確かに跡部の誕生日は10月4日だけど。ちなみに天秤座のA型で、利き腕は右、身長175cmのオールラウンダーだ」
「ふーん」
「まあ、うちの学校からもファンがいってるくらいだから相当数のプレゼントをもらうんだろうな」
「そうだねぇ」
「うん、少し気になるな。今から金子さん追いかけてデータ取らせてもらおうかな」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「ちょっと貞治」
「え?なに?」
「あんた彼女といっしょに勉強会デートしてるって言うのに、久しぶりにできた彼女との時間、そんなに簡単につぶして許されると思ってるの?」
「ああ、いや、いってみただけだよ」
「別にいいんだけど」
「・・・すねてる確率100%」
「データとんないでよ!」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「で?10月4日がなに?」
「ああ。んー、わかってないならいいんだけどね」
「なにそれ。そういうのすっごく気になんですけど」
「うん、そうだね・・・って真梨子、問二違うよ」
「えー?あーもー確率嫌い!!」
「おもしろいよ」
「何が違うのよ〜」
「五回目にコインが出て二回サイコロ振るんだからD地点に来る確率はこうだよ」
「・・・・何が違うの?」
「分母がちがう」
「よくわからん」
「データはこれの繰り返しだからね」
「頭痛くなるよ」
「たのしいよ。物事がデータとして出たときは快感ともいえるな」
「貞治キモい」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・ごめん」
「いや、俺も言葉が適切じゃなかったなと思った」
「いや、たぶんあってるよ」
「・・・そうか?」
「そういう顔してるよ、データ分析してるとき」
「なんか俺、すごく変態っぽいな」
「うん」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「笑うなよ」
「だって・・・かわいいんだもん」
「なにが」
「貞治が」
「キモいんじゃないの」
「ほら。そういうこと言う。かわいいじゃん」
「よくわかんないな」
「こういうことを研究材料にすればいいのに」
「真梨子」
「ん〜?」
「かわいいついでにもう一コ、かわいいこと言うから」
「なに?」
「今日俺たちが付き合ってからちょうど一年なんだけど・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「貞治」
「・・・ん?」
「あんたやっぱりキモいね」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「でも好き」
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