ダストスパート!!

 

第二章

「背古井さん、緊急連絡です!!」

「行く先を変更して、夢の島にむかってください。」

再び無線機がしゃべりはじめた。しかし今度はあわてた声だ。

「どういうことだね?」

背古井が尋ねる。

「行けばわかるそうです。」

背古井は仕方なくUターンをし、今来た道を戻っていった。


ここは夢の島・・・。

あらゆる種類のごみが捨てられ、それらが山積みとなっていた。

どうやら燃えないごみの場所のようで、缶やプラスチックが捨てられていた。

遠くには東京湾が見える。

「ボコ」

「ボコボコ」

突然、その一区画が盛り上がった。

「ぺっぺっ」

「ああ・・・・こんな形で母国の土をふむことになろうとは・・・・。」

「母国のゴミでしょうが!!!」

そう、先ほどの2人組だ。

先ほどのきれいな服もゴミまみれになっていた。

少し離れたところではパイロットとサブパイロットが呆然と座り込んでいる。

「助かったのに文句いうなよな!!」

「もっとましなところに出られないの?」

この2人、口を開けばケンカをしているようだ。

「おれのテレポート能力がなけりゃ、今頃全員おだぶつだったんだぞ!!」

「でかい口たたかないでよ!!あんたのおかげでいつもゴミにまみれてんだから!!」

なおも言い争いは続く。

そんななか一人の男が忍び寄った。

「あのー・・・・。もし・・・・。」

2人は一斉に振り向く。

「あなたがたはもしや・・・・。五味たむろくんと炎上寺由羅さん・・・・?」

しかし背古井は2人に背を向け、独り言のようにつぶやいた。

「いや・・・・。そんなわけない、HCIAのエスパーがこんなみっともないはずは・・・・。」

確かにゴミまみれの彼らはエスパーと言うにはほど遠い外見だろう。

しかし2人・・・。たむろと由羅は同時に叫んだ。

「みっともなくて悪かったわね!!」

「おれたちHCIAのエスパーだよ!!」

 

(続く)

 

 

 

 

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