『パレスチナ問題』調査レポートver.3

立命館慶祥高等学校1A

 パレスチナ問題調査班

 

 まず、この問題はパレスチナという場所を巡るアラブ人とユダヤ人の争いが問題の焦点であったが、2000913日を期限にパレスチナ暫定自治政府は独立し、国際的に認められた国家となる予定である。従って、ある程度の政治的和解は達成されるだろうと予想できる。

 大変喜ばしいことではあるが、私たちは政治的解決と民族的・宗教的対立は全く別の問題であると考える。3000年以上に及ぶ対立の歴史を振り返ってみた上で、パレスチナ問題を内側から検証していきたい。

 

1章 パレスチナ地方を巡る対立の歴史

 パレスチナ問題を理解する上で、アラブとユダヤの歴史を抜きにはできない。

3000年以上に及ぶ対立の歴史を簡単にまとめた。

、発端

B.C1200頃、現在のパレスチナ地方にはユダヤ人(=ヘブライ人)が住んでいたといわれている。B.C70頃ローマ帝国と戦争をするのだが、勝てるはずがなかった。

、ローマ帝国に敗れたユダヤ人は、欧米を中心に世界へ離散する。(A.D.70以降)

3、その地に、アラブ民族(=現在パレスチナ人と呼ばれている人たち)が大移動してきた。

、世界各地へ離散したユダヤ人は、その地で商人として成功する一方、様々な差別を受けた。

なぜユダヤ人は差別されたか?⇒研究テーマ@<researching>

、3などの理由から、ユダヤ人は差別されることのない自分たちの国をユダヤ教の聖地パレスチナに建国しようとした。⇒シオニズム運動

  世界各国のユダヤ人が再びイスラエルへ!!!

、第1次世界大戦

     英国にとって、対オスマン=トルコ戦において(戦略上の重要な位置を占める)パレスチナを押さえることは戦略上、非常に重要なことだったので、三枚舌を使って事実上支配することに成功した。

      

               フランス

                 

  アラブ人←――――英国――――→ユダヤ人

イギリスは、

  Aアラブ人とは…パレスチナにアラブ人の国を作る約束(フサイン・マクマホン協定)

  Bユダヤ人とは…パレスチナにユダヤ人の住居地をつくる手助けをする約束(バルフォア宣言)

  Cフランスとは…シリア・パレスチナ地方の分割を密約(サイクス・ピコ協定)

 

 

@Bの約束により、外国に離散していたユダヤ人も流入してきた。(さらににヨーロッパにおけるナチスなどの弾圧が影響している)

Aアラブ人とユダヤ人の人口規模の差がなくなってきた。

Bアラブ人が英国に対しての怒りから、テロ活動に走る。

Cユダヤ人もそれに対抗して報復テロを起こす。

Dその争いは英国の手に負えないほど激化していき、英国はパレスチナ地方を国連に託す。

E国連は分割決議案を出し、パレスチナの土地を約半分に分け、(国連が管理する)エルサレムを国際管理都市とするよう求めた。

FEをイスラエルは受け入れるがアラブ諸国は拒否する。

Gイスラエル国家が1948年強引とも言えそうだが成立。

HGに起因して第一次中東戦争が起こる。多量のアラブ人難民が発生した。

Hアラブ諸国はPLO(パレスチナ解放機構)を設立。

1950年くらいまでの動き)

中東戦争については別資料を作成した。

 

2章 現在のイスラエル・パレスチナの状況

     イスラエルには過激派(シオニズム・ユダヤ原理主義的な考えを持つ人)と和平推進派といった人達がいて国内でも意見が二分している。またパレスチナにもアラファト代表をはじめとする和平推進派とこれに反対する過激派(ファタハなどのテロ集団)がいてこちらでも意見が二分している。

     現在の状況は、言うなれば和平推進派と極過激派双方のバランスが均衡状態に有る。だが、それは非常に不安定なものなのでいつ崩れてもおかしくないといえる。

     イスラエルの対パレスチナ政策によって、パレスチナ人民には多くの精神的不安と不満が存在している。また、インフラ整備の遅れからくる経済的・社会的不安も大きい。

     毎日のようにテロが起こるといった状況は過去のものとなっている。

     パレスチナ人は自国を持たず、自らを取り巻いている激変する政治と社会の中で何を縋ったら良いのかわからないという不安の中で暮らしている。また、強力なアラファトという指導者はパレスチナ人民より非常に信頼が厚いようである。

     これからも、両政府は状況を見ながら和平交渉を進めていく模様である。また国際社会も政治的解決を目指した支援を実施している。

     これからの見通しであるが、政治的解決にも大きな壁が立ちはだかっているのは事実である。その一つが首都問題である。双方はエルサレムが自国の首都であると主張している。三つの宗教の聖地がわずか1`四方に収まっていることが起因している。

 

3章 対立。

○ユダヤ人(イスラエル)の主張

 私たちは4000年以上も前から、パレスチナの地に暮らしてきました。ローマ帝国の時代、私たちの国は属国にさせられ、ローマの重税に苦しまされていました。私たちはあまりの圧制に耐えかね、反乱を起こしましたが、ローマ軍には勝てるわけもなく私たちは祖国を追われ、世界中に散っていきました。土地を追われたユダヤ人たちは、金貸し商人としてしか生きる道はありませんでした。しかも、ヨーロッパの経済が発展したのは私たちユダヤ人によるところが大きいのです。

パレスチナ人は、私たちが勝手に侵入してきたかのように言いますが、最初パレスチナ人の方からお金で土地を買って移住したのです。ですから、なぜ侵入者扱いを受けなければならないのでしょうか。

  人間として最低限の権利も認められない私たちにとって、パレスチナにイスラエルというユダヤ人国家を建国することは、私たちが生きるためにはきわめて重要なことなのです。

 

○パレスチナ人の主張

 ユダヤ人は「自分たちの土地を横取りされて追い出された」と言いますが、これは1300年前私たちの祖先が大移動した時のことを言っているのです。しかも、それより700年も前に彼らは出ていっているのですよ。一旦出て行った彼らが、私たちの1300年間歴史を築き続けたこの地に戻ってきて、奪ってしまいました。

しかも彼らは追い出されたと騒ぐだけでなく、個人の信仰である宗教や各地で迫害を受けたことなどを引き合いに出し、パレスチナのみが守られる地だとして騒ぎ立て、この地に戻ろうとしています。私たちは宗教の意味は解るし、迫害に同情はするけれども個人の心の問題とこの地とは何の関係もないと思います。

このようにユダヤ人は自分勝手な理由ばかりで私たちの故郷を強大な軍事力や経済力を武器に奪い取ろうと攻撃してきます。例えば、土地を私たちの考えられないような金額で共同農地を買い占めたり、大国を後ろ盾についているということを武器にしているのです。私たちはこの地を譲る訳にはいきません。

私たちが難民と呼ばれるようになってしまったのも、イスラエルやアラブ諸国が自分たちの利益を求めようとするあまり戦火を逃れて他国にいた私たちの土地を奪ってしまったからなのです。そのため、私たちは国籍も居場所も頼るものもないという思いを強いられているのです。パレスチナは当然私たちのものであるはずなのです。

 

 

4 旧約聖書から考える

     北星学園大学 山我教授にインタビュー.

 

※ 補足資料

1、中東戦争レポート( p,地図1p

2、外務省レポート(1p

3、JICAレポート(2p