段階的思考法的アプローチ
“頭の良い人は複雑なことをいっぺんに考えられる人だ”と思っている人は多い。しかし、実際には複雑なことをいっぺんに考えられる人はいない。これは驚くべきことでもあると思うのだが、人間は単純なことしか考えられないのだ
例えば「掛け算」。3*3=9だ。なぜなら、3*3とはすなわち「3が3つ」という意味で、「3+3+3=9」だからだ。簡単な話。しかし、これを理解するには、その前に「足し算」というより単純な演算を理解しないといけない。言い換えると、どんなに頭の良い人でも、足し算の概念(単純なこと)を抜きにして掛け算の概念(より複雑なこと)を理解することは難しいのだ。そしてそれは、人間がいきなり複雑なことを考えられないからなのだ。
でも、世の中には複雑なことを考えている人は山ほどいる。彼らはどうして複雑なことを考えられるのだろう?それは彼らは複雑なものを単純なものの組み合わせとして見ることに長けているからだ。人は単純なものなら理解できる(例えば、上の例では足し算)。そして、その単純な理解を積み重ねて複雑なものを理解するのだ。
俺の知る限り例外はいない。どんなに「頭が良い」と言われている人も、上のような方法で複雑なものを理解している。そして俺はそれを段階的思考と呼ぶ。そしてその結果たどり着く複雑な理解は思考の調和と呼ぶことができる。

「さっぱり分からない」と絶望するときがあるだろう。そのようなときは、そこに至るまでの段階でどこか何かが欠けていたのではないか、と考えることが重要だ。理解できないのはあなたが馬鹿だからではない。理解に至ろうとする道順が間違えているだけだ
単純な概念を組み合わせ、一歩一歩ステップアップしていく。そして、複雑な概念にたどりつく。階段と同じ。ひとつひとつの段は低いから人間は容易にその段をまたがることが出来る。そして高いところまで上ることができる。段階的思考、そして思考の調和。と覚えておこう。
てことで、以下の章では段階的思考のために必要な道具を考えよう。
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