【数列】基本事項、センター対策、二次・私大対策

【基本事項】
  数列{an}とは
      a1、a2、a3、・・・、an、・・・
 といった数の並びのことです。この数の並びの規則を考えることになります。初項、末項、一般項といった
 用語は教科書等で確認してください(必ず)。

  基本になるのは等差数列・等比数列で、数列の問題はこの二つの数列に帰着させることが目標になるのですが、
 ここでは階差数列も基本に含めて、等差数列・等比数列・階差数列の三つを基本に考えていきたいと思います。


●等差数列
  等差数列とは差が等しい数列のことで

      a1→a2→a3→・・・→an-1→an→an+1→・・・ :→は+d   (▲1)

 の数列です。つまり、a2−a1=d、a3−a2=d、一般にan−an-1=d (n=1,2,・・・)となる数列で、dを公差といいます。
 例を挙げておきます。

【例】
      3、5、7、9、・・・
 これは、初項3、公差2の等差数列。
      4、1、−2、−5、・・・
 これは、初項4、公差−3の等差数列。


  等差数列の一般項anについて考えてみます。等差数列の一般項an

      an=a1+(n−1)d   (★1)

 で表されます。(▲1)から、a1からanになるまでに(n−1)個の→がある、つまり、初項a1に公差dを(n−1)個加えた
 ものがanであるということが容易にわかります。上と同じ例を使います。

【例】
      3、5、7、9、・・・
 これは、初項3、公差2の等差数列だから、一般項anは、an=3+(n−1)2=2n+1になります。
      4、1、−2、−5、・・・
 これは、初項4、公差−3の等差数列だから、一般項anは、an=4+(n−1)(−3)=−3n+7になります。


 これらの計算は教科書や教科書傍用問題集などで練習してください。


●等比数列
  等比数列とは比が等しい数列のことで

      a1→a2→a3→・・・→an-1→an→an+1→・・・ :→は×r   (▲2)

 の数列です。つまり、a2=ra1、a3=ra2、一般にan=ran-1となる数列で、rを公比といいます。
 例を挙げておきます。

【例】
      2、6、18、54、・・・
 これは、初項2、公比3の等比数列。
      3、−6、12、−24、・・・
 これは、初項3、公比−2の等比数列。

  等比数列の一般項anについて考えてみます。等比数列の一般項an

      an=an-1n-1   (★2)

 で表されます。(▲2)から、a1からanになるまでに(n−1)個の→がある、つまり、初項a1に公比rを(n−1)個かけた
 ものがanであるということが容易にわかります。上と同じ例を使います。

【例】
      2、6、18、54、・・・
 これは、初項2、公比3の等比数列だから、一般項anは、an=2・3n-1になります。
      3、−6、12、−24、・・・
 これは、初項3、公比−2の等比数列だから、一般項anは、an=3・(−2)n-1になります。


  これらの計算は教科書や教科書傍用問題集などで練習してください。


●数列の和
  階差数列に入る前に数列の和について考えてみたいと思います。数列{an}の第1項から第n項までの
 和を次のように表す。

      Sn=a1+a2+a3+・・・+an

 ここから、数列の和と一般項の関係が容易に導かれる。

      Sn =a1+a2+a3+・・・+an-1+an   (▲3)

      Sn-1=a1+a2+a3+・・・+an-1     (▲4)

 (▲3)−(▲4)を計算すると

      Sn−Sn-1=an   (★3)

 n番目のまで足したものから(n−1)番目まで足したものを引くとn番目だけが残ります。


●等差数列の和
  初項a1、公差dの等差数列{an}の第1項から第n項までの和Sn

      Sn=a1      +a1+d    +・・・+a1+(n−2)d+a1+(n−1)d   (▲5)

      Sn=a1+(n−1)d+a1+(n−2)d+・・・+a1+d   +a1       (▲6) (これは(▲5)を逆から並べたもの)

 (▲5)+(▲6)を計算すると、

      2Sn=a1+a1+(n−1)d+a1+a1+(n−1)d+・・・+a1+a1+(n−1)d   (▲7)

 となる。(▲7)の右辺はa1+a1+(n−1)dがn個あり、a1+(n−1)d=anであるから

      2Sn=(a1+an)×n

 すなわち、

      Sn=(a1+an)/2×n   (★4)

  さらに、第i項から第j項(i<j)までの和Sを考えます。これは、aを初項として上と同じ議論ができ、

      S=ai+ai+1+・・・+aj=(ai+aj)/2×(j−i+1)

 となります(気になる人は自分で確認)。

  以上の議論から、等差数列の和は

      S={(初項)×(末項)}/2×(項数)   (★5)

 となります。{(初項)×(末項)}/2は各項の平均になっています。

 ※項数の数え方は、第i項から第j項(i<j)までの場合、第j項までのうち第1項〜第i−1項までが必要ないから
 j−(i−1)となります。

【例題】
  初項2、公差3の等差数列{an}の第5項から第10項までの和Sを求めよ。
【解】
  (★5)から
     S=(a5+a10)/2×6=(2+4・3+2+9・3)/2×6=129 ■


●等比数列の和
  初項a1、公比rの等比数列{an}の第1項から第n項までの和Sn

      Sn=a1+a1r+・・・・・・・+a1n-2+a1n-1     (▲8)

      rSn=  a1r+a12+・・・・・・・・+a1n-1+a1n   (▲9) (これは(▲8)をr倍したもの)

 (▲8)−(▲9)を計算すると

      (1−r)Sn=a1−a1n

          =a1(1−rn)

 よって、r≠1のときは両辺を(1−r)で割って

      Sn=a1(1−rn)/(1−r) (r≠1)   (★6)

 となります。rnのnは項数と考えてください。r>1のときは

      Sn=a1(rn−1)/(r−1) (r≠1)   (★6')

 で覚えたほうがいいかもしれません(分母が正の数になるので)。どちらも結果は同じです。  r=1のときは各項がa1
 一致するから

      Sn=a1n (r=1)

 となります。

  さらに、第i項から第j項(i<j)までの和Sを考えます。これは、aiを初項として上と同様の議論ができ、

      S=ai+ai+1+・・・+aj=ai(1-rj-i+1)/(1−r)

 となります。ここでも、rj-i+1のj−i+1は項数です。

【例題】
  初項2公比3の等比数列{an}の第4項から第7項までの和Sを求めよ。
【解】
  一般項an=2・3n-1だからa4=54。項数は4だから(★6')より
      S=54(34−1)/(3−1)=2160 ■


●(シグマ)
  狽ヘ和を表す記号です。納i,j]akはakのk=i〜jまでの和、つまり、

      納i,j]ak=ai+ai+1+・・・+aj

 ということです。数列{an}の第i項から第j項までの和ですね。正しい書き方は教科書等で確認して
 ください。


  納i,j]akにおけるいくつかの公式があります。

      納1,n]k=(1/2)n(n+1)   (★7):これは初項1、公差1の等差数列と同じです。

      納1,n]k2=(1/6)n(n+1)(2n+1)   (★8)

      納1,n]k3={(1/2)n(n+1)}2   (★9)

  納i,j]akにはいくつかの性質もあります。

      納i,j]pak=p納i,j]ak (pは定数)   (★10)

      納i,j](ak+bk)=納i,j]ak+納i,j]bk   (★11)

 上の2つの性質をあわせると、

      納i,j](pak+qbk)=p納i,j]ak+q納i,j]bk (p、qは定数)   (★12)

 となります。この計算は教科書等で練習してください(必ず)。


  ちょっと特殊な計算(受験では常識だけど)をやります。一般に、1/{(k+a)(k+b)}は

      1/{(k+a)(k+b)}=A/(k+a)+B/(k+b)   (★13)

 の形に変形できます(部分分数分解といいます。これは事実として覚えておけば十分です)。A、Bの求め方は、右辺を
 通分して両辺の分子をくらべたり、両辺に(k+a)(k+b)をかけて両辺をくらべたりしても求まりますが、ここでは
 代入法を用います。(★13)の両辺に(k+a)をかけて、k=−aを代入すると、

      1/(b−a)=A すなわち A=1/(b−a)

 となります。同様に、(★13)の両辺に(k+b)をかけて、k=−bを代入すると、

      1/(−b+a)=B すなわち B=−1/(b−a)

 となります。求まったA、Bを(★13)に代入すると、

      1/{(k+a)(k+b)}={1/(b−a)}{1/(k+a)−1/(k+b)}   (★14)

 となります。これは(★13)から計算してもいいのですが、(★14)を覚えておいても損はないと思います。
  上の議論をふまえて、例題をやってみましょう。

【例題】
  納1,n]1/{k(k+1)}を求めよ。
【解】
  (★14)より
      納1,n]1/{k(k+1)}=納1,n]{1/k−1/(k+1)}

                  =1/1−1/2+1/2−1/3+1/3−1/4+・・・・・・+1/n−1/(n+1)

                  =1−1/(n+1) (∵最初の項と最後の項以外は隣の項と打ち消し合う) ■
【別解(略解)】
 # 上の解答は(★14)を使ったけど、使わないで解くなら(★13)の
 #
 #     1/{(k+a)(k+b)}=A/(k+a)+B/(k+b)
 #
 #からA、Bを求めることになるんだけど、上の解答のように最初の項と最後の項以外が消えるためにはB=−Aじゃないと
 #だめだから、結局、
 #
 #     1/{(k+a)(k+b)}=A/(k+a)−A/(k+b)   (★15)
 #
 #を考えてるんだよね。これだと、Aだけ求めればいいから計算が楽になる。そんなわけで、

      1/{k(k+1)}=A/k−A/(k+1)
 とおける。両辺にkをかけてk=0を代入すると

      A=1

 したがって、

      1/{k(k+1)}=1/k−1/(k+1)

 よって、

      納1,n]1/{k(k+1)}=納1,n]{1/k−1/(k+1)}

                  =1/1−1/2+1/3−1/4+・・・以下略 ■

【例題】
  納1,n]1/{k(k+1)(k+2)}を求めよ。
【解】
      1/{k(k+1)(k+2)}=A/{k(k+1)}+B/{(k+1)(k+2)}   (★16)

 とおける。両辺にkをかけてk=0を代入すると、

      1/2=A すなわち A=1/2
 同様に、両辺にk+2をかけてk=−2を代入すると、

      1/2=−B すなわち B=−1/2

 これらを(★16)に代入すると、

      1/{k(k+1)(k+2)}=(1/2)/{k(k+1)}−(1/2)/{(k+1)(k+2)}

                   =(1/2)[1/{k(k+1)}−1/{(k+1)(k+2)}]

 となる。よって、

      納1,n]1/{k(k+1)(k+2)}=納1,n](1/2)[1/{k(k+1)}−1/{(k+1)(k+2)}]

                      =(1/2)納1,n][1/{k(k+1)}−1/{(k+1)(k+2)}]

                      =(1/2){1/(1・2)−1/(2・3)+1/(2・3)−1/(3・4)+・・・

                                ・・・+1/{n(n+1)}−1/{(n+1)(n+2)}

                      =(1/2){1/2−1/{(n+1)(n+2)} (∵最初と最後の項以外は・・・) ■
【別解(略解)】
      1/{k(k+1)(k+2)}=A/{k(k+1)}−A/{(k+1)(k+2)}

 とおける。両辺にkをかけてk=0を代入すると、

      A=1/2・・・以下略 ■
 

   to be continued



 ここから先は自分用のメモ

【例題】
  納1,n]2k/{k(k+1)(k+2)}

  一般に、
      an=f(n)−f(n+1)
 と変形できたら、
      納1,n]ak=納1,n](f(k)−f(k+1))
【例題】
  納1,n]2k/3k

●階差数列
●漸化式


   to be continued


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