「初PK」

びうんびゅんびゅん

「くっ、あたらねえ・・・」

戦士ブルートはムーングロー南の森でモンバットと戦っていた。

「世界最弱のモンスターといわれ、ベテラン冒険者では見向きもしないモンバットにここまで苦戦するとは・・・」

「つくづく、自分のしょぼさが身にしみる・・・」

びゅん、びゅん、どかっ。

モンバットは翼を地面に落とした

「ふう、やっと倒したぜ」

「まだまだ修行が足りないな・・・」

「次に行こう」

その後もウォーハンマーを振りながら周りを見てみるとどうやら自分と同じような人が結構いるようだ。

みんな私服に武器という装備でがんばって戦っていた。

「俺もこの調子でがんばるかな」

そんなことを思いながら戦っているとだんだんモンバットに攻撃があたるようになってきた。

けっこう金もたまってきたので銀行に戻って金を預けてもう一度南の森に行こうと思っていると銀行の西の空き地に何人か火とがたむろしていた。

「なんだあの集団は!?」

ブルーとは興味深く思いその中の一人のペーパードールのスクロールを見てみるとこう書いてあった。

「PKK(プレイヤーキラーキラー)募集中」

「ふむPKKか・・・。」

「そうだ、PKが出るんだったな・・・。用心しよう。

そう思い、再び森の中へ入っていった。

 

今までと同じようにモンバットを倒して回っていると突然ブルートの目にある文字が飛び込んできた。

赤い。その文字は赤かった・・・。

そうPK(プレイヤーキラー)だ。

「やばい、殺される。」

そう思い速攻で逃げた。

なんとかPKは視界から消えた。あ

しかし何を思ったのかブルートはもとのPKのいた方向に舞い戻っていった。

PKは思っただろう。

「こいつ馬鹿か・・・・・」

PKはブルートにパラライズの魔法をかけ動きを止め、炎の呪文を唱えてとどめをさした。

ブルートはじめてのPKと死だった・・・。

しかしその時のブルートには怒りも悲しみも湧いてこなかった・・・。

ただ茫然自失しているだけだった。

数秒後我にかえったブルートは生き返してもらうために、治療所に行こうとムーングローに向かった。

その途中さっき街中で見つけたPKKの人たちが通り過ぎていった。

誰かがPKが出たとでも報告したのだろうか。

「俺の敵を討ってきてくれ!」

そう思いPKKの人たちを見送り自分は治療所に急いだ。

回収しに戻るとけっきょくPKにとられたものは銀行前で拾った高性能の皮のズボンとわずかばかりの金だけだった・・・・