森の中に小さなおうちがありました…

森は迷路、出ることは出来ない。
お前は此処で死ぬんだ。

毎日おうたを聴かされました。

森は狭い、だが出口はない。
お前は此処で死ぬんだ。

いつしか心地よくなりました。

森は迷路、森は狭い。
出口も入口も無い。
助けは来ない。
お前は此処で死ぬんだ。

一緒に死にましょう。

ある日少女が囁きました。
森はー…

お前の意思だ、お前が望む。
その出来事を受け入れよう。
お前と此処で死ぬんだ。

少女は悲しくて悲しくて
森に生きろと言いました。

森は生きて、私は逝くわ。
それを望むわ。
そうか受け入れて。
私の望む出来事を。

お前と共に、共に逝こう。
先に逝くな。

―どうして?―

サミシクナルカラ・・・

森は唄う。
今も少女と唄う。
狭い森で寄り添いあい。
いつまでも唄う。