五月十二日

 

最近全くやる気が起きません。

というか授業を受けたくない。

K塾はテキストは素晴らしいけど、講師陣がかなり悪いような気がする。

もちろん、面白い先生もたくさんいますよ。でもなぁ・・・せっかく高い金はらってるんだから、もっといい先生をたくさん回して欲しいなぁ。

それはさておき。

月曜日のことです。

月曜日は一時半から五時まで暇なので、中学のときの友達と会って駄弁りまくるんですが・・・今週の月曜日はちょっと変わったことがありました。

 

 

 

 

 

五月十日、月曜日。

いつものカフェに行く前に、俺はふらりと阪急三番街に立ち寄った。

脱糞しに行くためだ。いつものカフェの近くにももちろん便所はあるが、三番街の便所はきれいなので、俺はそこがお気に入りなのだった。

さて、三番街のトイレである。

KIDDY LANDの奥にあるトイレ。三番街のトイレは全てマークしてあるが、このKIDDY LANDの傍にあるトイレが一応一番綺麗なのだった。

しかし、しかしだ。

その日は様子が違っていた。

個室に入ると、トイレットペーパーが床に散乱していたのだった。

心無い使用者の蛮行である。トイレを愛する俺としては、許しがたい行いではある。

俺はそのトイレットペーパーを便器に捨て、洗浄ボタンを押した。だが・・・

押しが足りなかったのだろうか、なぜかトイレットペーパーは流れない。

今思えば、異変はすでに、そのときには起こってしまっていたのだった・・・

俺は全く気にせず、用を足す。

 

 

 

 

つかの間の開放感

 

 

 

 

 

脱糞の瞬間の快感は、セックスで味わえるそれとは全く異質なものである。

 

 

 

 

この快感は、この瞬間以外には味わえないのだ。

たっぷりと余韻を楽しんだ後、俺は我が便に別れを告げるべく、便器洗浄ボタンに手をかけた。

もし、その瞬間に外に人がいれば、俺の人生はそこで終了していたかもしれない。

洗浄ボタンを押した瞬間、便座のウラの穴から放出される洗浄水。

それらは、便器に直結した管を通って、下水道に流れ去る・・・ハズだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、恐怖はそこで訪れた!

 

 

 

 

なんと、流れるどころか、どんどんと貯水量が増えていくではないか!

 

 

せり上がってくる水面、そこには、先ほど俺の大腸から逃走したはずの便も当然混じっていた。

 

 

「う・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!」

 

 

俺は思わず叫び声を上げた。俺に出来ることは、即座にズボンをはき、便器のふたを閉めることだけだった。

外に人がいないことが本当に、何よりの幸運だった。

おそらく、外に人がいれば、俺は器物損壊罪で捕まっていただろう。

俺は後も振り返らずに逃げた。俺は何も見ていない、便は全て流れ去った、と自分に言い聞かせながら・・・

とにかく俺には、休息が必要だった・・・