家に帰ると、秋子さんが玄関に立っていた。
祐一「ただいま、秋子さん」
あゆ「ただいま〜。」
秋子「お帰りなさい。あら、真琴は?」
祐一「真琴なら天野と遊びに行きましたよ。」
秋子「そうですか・・・。」
秋子さんの表情は寂しそうに見えた。
あるいは残念そうに・・・。
まい「おじゃまします。」
秋子「あら、その子は?」
祐一は返事に困ってしまった。
まさか超能力によって生まれたもう一人の舞だとは説明しがたいからである。
祐一「友達の・・・妹です。」
まい「かわすみまいです。」
秋子「そう、まいちゃん。何もない家だけどゆっくりしててね。」
まい「うん。」
・・・秋子さん。
何もかもお見通しのような気がするんですけど。
秋子「ところで、祐一さん、あゆちゃん、まいちゃん。」
祐一「なんですか?」
秋子「お昼出来ていますよ。たべませんか?」
祐一「ありがとうございます。」
あゆ「いただきま〜す。」
秋子「まいちゃんもどう?」
まい「いいの?」
秋子「了承」
まい「うん。でも・・・。」
祐一「食べていけばいいのに。」
まい「・・・。」
あゆ「お腹が一杯なの?」
まい「・・・うん。」
秋子「そう、じゃ、後でおやつでも食べる?」
まい「うん。」
このとき、まいは知っていたのだ。
祐一たちに降り注ぐ地獄のような時間を。
あゆ「うぐぅ〜。」
祐一「・・・」
あまりの空腹のために気づかなかった。
料理の中にアレがあろうとは・・・。
祐一「まい、逃げたな・・・。」
祐一は、二度と戻ってこれない遠くの世界に旅立ってしまった。
〜END〜