佐祐理には、
たった一人の大切な人がいた。
たった一人の・・・。
佐祐理「ねぇ、舞。」
舞「・・・何?」
佐祐理「これから祐一さんと3人で動物園に行かない?」
舞「・・・わかった。」
佐祐理「まいちゃんはどうするの?」
舞「連れて行く。」
そして佐祐理は出会った。
大切な人、
かけがえのない人。
その表情の裏に隠された、
優しい女の子。
舞「・・・どうした、佐祐理。」
佐祐理「あはは、なんでもないよ。」
舞「そう。」
そして・・・。
佐祐理にとって、幸せにしてあげたい人。
一弥には、出来なかった。
佐祐理がいけなかったから。
だから、
あのときを
くり返さないために
佐祐理に出来る
唯一の方法は・・・。
祐一「え、動物園ですか?いいですよ。」
舞「・・・本当?」
祐一「ああ。本当だ。」
佐祐理「それじゃ、今度の日曜日でいいですか?」
祐一「もちろんOKだ。」
ふたりを見てると、
佐祐理は幸せになる。
舞の優しさ、
祐一さんの優しさ・・・。
舞「・・・。」
まい「こんにちは、ゆういち。」
祐一「まいも元気にしてたか?」
まい「うん。」
佐祐理を、
舞を、
助けてくれた。
これが、
祐一さんの起こした奇跡なのだろう。
そして、
祐一さんの力なのだろう・・・。
祐一「さあ、佐祐理さん。行こうか。」
佐祐理「そうですね、祐一さん。」
祐一さんは、
佐祐理たちの事を一番に考えている。
いつも、
考えている・・・。
佐祐理「祐一さん。」
祐一「なんだ、佐祐理さん。」
佐祐理「今、祐一さんは幸せですか?」
祐一「どうしたんです、突然に。」
佐祐理「佐祐理は今とても幸せです。」
祐一「はあ。」
佐祐理「舞がいて・・・そして祐一さんがいる。」
そう。
当たり前になった、
自然になった、
この時間が、
佐祐理の幸せ。
舞「・・・佐祐理。」
まい「そうだよ、さゆり。」
佐祐理「舞・・・。」
祐一「ほら、みんな同じなんだよ。」
舞がいて、
まいがいて、
そして、
祐一さんがいて・・・。
佐祐理の、
一番大切な人たち・・・。
佐祐理「あはは〜っ。それじゃ、あそこへ行きましょう。」
祐一「どれどれ?」
佐祐理「あそこの豚さんのショーですよ。」
祐一「豚のショー?」
佐祐理「はい。くるくる回るらしいですよ。」
祐一「・・・。」
佐祐理はきっと、
ふたりのことが、
大好きなのでしょう。
舞と・・・
そして・・・
祐一さん。
佐祐理「楽しかったですね。」
舞「また・・・つれてってほしい。」
祐一「舞は動物園好きか?」
舞「かなり嫌いじゃない。」
佐祐理「じゃ、また行きましょうね。」
祐一「ええ。」
今も
これからも
佐祐理たちが
幸せな時間を
過ごせますように・・・。
END