■詩集。











■死んだ詩



肩にかかる黒い緑を
払うことなく空に遊ばす

砂を握った両の手は
力も込めず 思いも込めず
気付けば何も 残らない

打ち上げられた屍は
物も言わず 白く冷たい
波ではなく 涙が洗う

『僕が死んでも何も死なない』

あたしが死んだ
心が  死んだ
今頃になって嘘 と叫んだ

冷たくなったこの手が梳いた
伸ばしたそれは切らないままで
サラサラ砂も髪も散る