平成11年度 高文連 全道写真展・研究大会
最優秀賞 受賞作品
『ONE SCENE』 鹿追高校 3年 吉 田 史
[選 評]
顔の表情ばかりでなく、手に女性のやさしさや悲しさが感じられます。後方をぼかし中央の人物を目立たせ特に映画のワンシーンを見るようです。階調を多くした焼き方が感情表現を高めています。
[作者コメント]
この作品は、6月の初め頃、高体連の撮影に行った時に撮ったものです。去年、私達の部では陸上競技の作品が2点全道大会に選ばれたため、今年は競技以外のものをなるべく撮るようにしようと心がけていたので、この作品を撮ることができました。
私は最初、この写真は四切まで引き伸ばしてもあまり気に入った作品にはならないだろうと思っていました。しかし、実際に焼くときになって、ちょっとした偶然から上下を黒くおとすと全然雰囲気が違った作品になるということに気づき、それからこの作品が好きになっていきました。焼く時も、顔や髪の色調やゴミがついていないか、上下がきちんと平行になっているか等、とても気を使いました。
タイトルは「映画のワンシーンのようだ」と言われた事、それから世界中の様々な一瞬の中の一つの場面、という意味を込めてつけました。
去年の全道大会で、他の部員がみんな賞をもらっているのに、一人だけ何もなくて、全道大会に出展できて嬉しいと思う反面、ちょっと悔しい思いもしていました。だから「今年こそ!!」と思っていたのですが、まさか全道大会最優秀賞受賞とは思っていなかったので、結果を聞いた時は、喜びよりも驚きでいっぱいでした。いまだにあまり実感はないのですが、自分が最も苦手としていた「人物」の作品で受賞することができ、とても嬉しく思っています。