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高校生として2週間が過ぎ,そろそろ疲れが溜まってきていませんか。新しい環境,新しい友人,新しい先生,新しい勉強。…どれをとっても緊張の連続である。これで,もし平気でいられる人がいるとするならば,神経が直径1mのスチール製のワイヤーロープ並に太いか,最初から精神を持たない人に違いない。古い話で恐縮だが,自分が高校生だった時には5月の連休まで体がもたずに,4月の20日ごろにぶっ倒れた記憶がある。そこで学んだのは,すべからく100%を目指すことは不完全な存在である人間には,とうてい不可能だということだ。失敗しない人間はいないのだから,大切なのは適度にミスをしつつも致命的な挫折をしないことだ。 真面目に一生懸命になる余り,心を病んでしまい学校に来れなくなるのは,自分の人生にとって大きなマイナスだ。だからと言って,苦しい事は全て避けて,自分の好きな事だけしかしないようでも困ってしまう。新しいことを学ぶことは大抵苦しくて辛い。ただ目的を持っている人だけは,その苦しさを喜びや楽しさに変えることができる。 それは,ちょうど高い山に登るようなものだ。重い荷物を背負い,踏み出す一歩毎に汗が吹き出し,体表に塩の結晶をつくる。薄い空気で呼吸が苦しく,意識は朦朧としてくる。辛くて苦しくて,逃げ出したくなる。でも自分の足で山頂に立ったとき,君は何のために苦しい思いをしてきたのかを一瞬にして知ることができるだろう。 登山でもっとも大切なことは安全の確保である。全員が均等に同じ重量の荷物を背負うわけではない。体力の無い者や年配者には軽い荷物を持たせる。そして歩くスピードも一番遅い人のペースに合わせる。そして全員が同じ時間だけ前進する。無理をすることは徒に危険を増やすだけだ。思わぬ怪我をしたり,高山病にかかったり,足を滑らせて崖から転落してしまうかもしれない。
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