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ぼんやりと過ごす時間に手近にある雑誌などぱらぱらとみていると実に情けない広告のページなどにつきあたる。曰く『努力しなくても,すぐできるようになる方法』とか『私は3カ月で学年トップの成績に!』などなど。よもやうちのクラスの連中は大丈夫だろうなぁと心配になる。しかし1ページあたり○百万という広告の世界にあって,これだけあちこちの雑誌に広告を打つほどだから,世の中にはよっぽど騙されたくてしかたない連中がいるものだと悲しくなる。念のため言っておくと,一定のレベルの能力を身につけるためには,それなりの一貫した誠実な努力が絶対に必要である。楽をして身につくことなど無いのだということを肝に銘じるべし。 歴史をひもといてみれば,古代マケドニアの王宮で少年アレクサンドロスが家庭教師だったギリシアの哲学者アリストテレスに向かって『自分は将来の王である。もっと楽な方法で学ぶ方法を教えろ!』とワガママを言って『学問に王道なし!』と窘められてからこのかた,2300年以上の年月が経っているにも関わらず人間は一歩も進歩していない。 では,ただ努力さえすれば必ず成果が得られるのだろうかと言えば,これまた違う。スポーツの場合と同じで,間違ったやり方で訓練をすれば,進歩が遅れたり逆に後退したり,ひどい場合には選手生命を縮めたりする。担任が子供時代のスポ根漫画のように,やれ根性だとか気合いだという考えは根本的に間違っている。実は勉強も同じ。間違ったやり方でいくら努力しても意味がない。何時間勉強しても効果の無い勉強方法ではやらないのと変わらないってことになりかねない。
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