2001年5月16日 69号
発想の転換

学校長 Y先生 

 1年5組の生徒諸君!高校生になって既に1カ月以上が過ぎ学校にも慣れ本校のスローガンである「チャレンジする○奈高生」に向かって,勉学に部活と一生懸命打ち込み始めたことかと思います。まさか,自分の挑戦する目標がまだはっきりと決まっていないという人はいませんね。もし居たとしたら,早い時期に担任の先生と話し合って方向を決めて下さい。

 それでは,ここで,これから,少し変わった発想の転換をしてみたいと思います。

 皆さんはアマゾン川にいるピラニアのことをご存じだと思います。ピラニアは凶暴で大型の牛や馬などの動物をも襲うことがあると聞いています。そのピラニアも今では観賞用に飼われています。熱帯魚ファンは大勢いて,デパートや熱帯魚売り場は熱心に見入っている姿を見ることができます。いろいろな熱帯魚が空輸により輸入されているそうですが,空輸の途中にかなりの数が死んでしまうそうです。そこである輸入業者が,空輸する熱帯魚の水槽の中に,試みに一匹のピラニアを入れてみたそうです。

 その結果,数匹かの熱帯魚はピラニアに食べられてしまうそうですが,ピラニアを入れない時より死んでしまう熱帯魚の数はかなり少なくなるそうです。食べられてしまうと大変なので一生懸命逃げ回るので,普段なら途中で死んでしまうものでも,緊張の連続のあまり死んでしまうヒマもないんでしょう。

 実は人生においてもピラニアがいるはずです。いろいろな危険が我々を狙っています。それも一匹や二匹のピラニアどころではありません。そのことに皆さんが気づいているかどうかが問題なのだと思います。いつ事故に遭うかもしれません。いつ病気にかかるかもしれません。いつ悪の手が伸びてくるかもしれません。危険はゴロゴロしているといってもよいでしょう。しかし,このようなことを何時も心配していては何もできません。心配するのではなく,その時になすべきことに真剣に取り組むことによって心配を乗り越えることができるのです。

 「家を出掛けるとき」交通事故の多いこのごろです。事故に遭わぬよう緊張して出掛ける習慣をつけたいものです。

 「勉強に取り掛かるとき」・「目標に向かってチャレンジするとき」ピラニアを前にした時の気分になってみてはどうでしょうか。

 ほんの一時でも,このような緊張を持つことが大切で,大きく前進させるものなのです。ましては何時も緊張ばかりしていたのでは,いざというときに役に立たないのではないかとも思いますので,普段はゆとりを持って生活する。この両面を使い分けることが大切だと思います。どうか○奈高生として,「これ」という機会にはピラニアを前にした緊張を持ち,ピラニア発想法を持って目標に向かってチャレンジして欲しいと思います。1年5組の諸君,期待しております。頑張ってください。


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