心に残るあの一言
読む前に
受験を明日に控えているものは、
担任の許可を貰えばその日の午後からの授業を
「公認欠席」する事が出来る。
「公認欠席」:部活の大会、忌引き、インフルエンザ等、
正当な理由がある場合に用いられる欠席。
公認欠席を貰えば、授業に出なくても欠席扱いにされない。
言うまでも無いが、風邪等で公認欠席をもらうのは不可。
授業を昼までしか出ないのに、
私が弁当を持って学校へ行っているのは朝飯用。

「勝つためのカツやんか。」
母が言ったこの一言は、今でも思い出すと笑ってしまう。
私が家に帰ると、母はせっせとタンスから着替えを出していた。
「あぁ、とうとう明日なんだな。」
受験を明日に控えていた私はいつも以上に緊張していた。
部活動で試合がある日でも、緊張などほとんどした事が無いのだが、
この日はさすがに朝から胸の鼓動が止まらなかった。
弁当ものどを通らず、半分以上のこっている弁当箱を渡し、私も準備にとりかかった。
時間は十分にあったのだが、緊張から来る焦りでなかなか進まなかった。
ようやく準備をし終えたときにはもう時間が無かった。
急いで出て行こうとする私に母はこう言った。
「ご飯食べて行けよ。」
「飯なんか食う気せんわ。」と、私は返した。
「ちょっとでええから食べて行きよ。」と言った母の手には小さなカツ。
「何でカツやねん。」と、思わず言った私に冒頭の言葉が返ってきた。
普段なら笑う事も無かっただろうが、この日は大笑いした。
母の何気ない一言で、私の緊張はどこかへ吹き飛んでしまった。
あとがき
ちょっと短かったけど、
出来具合は結構満足。
また読みたいと思った人は
期待せずに待て。
この船は
です
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