5月の津波
プロローグ
中学3年生の5月、修学旅行を5日後と控えたある日曜日。
修学旅行の準備おわれていた昼過ぎ、
携帯に彼女、高森ユイからの着信、
なんとなくそんな気がしていた。
だがそれは彼女からの電話を嬉しそうに待つ予感ではなかった。
ふられる予感だった。
「もしもし?」
『もしもし?わたし、ユイやけど。』
「おう、何?」
まぁ聞くまでも無い事だろう。
『あのさぁ・・・、もう・・・、終わりにしたいんやけど・・・』
・・・・率直・・・。
返す言葉が見当たらない。
「そうか・・・。」
ここから先が出てこない。
「俺は・・・、終わりにしたくないけど・・・、
お前がそう言うんやったらな・・・。
いやいや続けてもしょうがないし・・・。そうしょうか・・・。」
やっと言葉が出てきた。多分これが今の俺に精一杯の言葉だろう。
『うん・・・。ごめんな。』
「ユイ・・、いや、高森サンが悪いんじゃないでしょ?いいよ。」
『そう・・・、じゃ・・。』
「あぁ・・・。」
電話が切れた。
・・・・・何も考えられない。
そのとき、部屋に置いてあるコンポから流れてきた曲は・・・・。
第1章「再会」へ
第2章「始まり」へ
第3章「唇の味」へ
第4章「幸」へ
第5章「出発」へ
第6章「問題児」へ
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