5.天才から学ぶこと


あなたが人生設計をするとする。
そのときにこういう人生設計をするだろうか?

「30歳で宝くじで3億当てて、以後は余生を楽しむ。」

もちろん冗談でそういう人はいるだろう。
が,本気でそんな人生設計するはずもなし。

その理由ははっきりしている。
宝くじに当たる確率など、非常に低いものだからだ。
それはただの願望であって、計算でも予定でもない。

ところがこと教育に関してはそれと同じことがまかり通っている。

文部科学省は天才を育てたいそうだ。
ちょっと待っていただきたい、天才とは教育によって育つものだろうか?

答えは否である。

天才というのは英語ではgifted childと呼ばれる。
文字通り「天」から「才能」を与えられた(天賦された)子供である。

つまり後天的にとか、人為的にうんぬんするものではない。
もちろん教育によって天才の才能を開花させることはできる。
またそういうプログラムもそれはそれで必要であろう。
が それは言うまでもなく ごく少数を対象としたものであり、
一般の多くの子供らに当てはめるべきものではない。

サッカーの中田選手や野球のイチロー選手など世界レベルの活躍を
してくれる日本人がいてくれることは非常に頼もしく、また爽快ですらある。

もちろん彼らの体験談などから学ぶべき点も多い。
しかしながら 一般的大多数の子供や大人にとっては、もっと身近な,
そして平凡な者からのほうが学ぶべきことは多いのではなかろうか?

「個性」をお題目のように唱える昨今の風潮。
しかしながら個性もまた教育によって育てるものではないと思う。
仮に教育で育てるのならば、すでにそれは純粋な「個性」とは呼べない。

ひなたにばかりスポットを当てるのは,
少なくとも公教育にはなじまない気がするのだが、いかがなものだろうか。