10.文字の威力
人類史上最大の発明は一体なんだろう?
私は文字以外に考えられないと思っている。(言語も含む)
人間の生物的な寿命の限界はよく知らないが、
まあかなり多めに見積もってもせいぜい150年くらいだろう。
そのうち広義の生産に従事できる年代を考えると、
これはもう圧倒的になんもできやしない。
ロールプレイイングゲームやシュミレーションゲームをご存知の向きなら
おわかりいただけると思う。もしゲームにセーブ機能がなければ。
おそらくエンディングにたどり着くのは不可能だろう。
そういう類のゲームが楽しめるのはセーブ機能のおかげである。
文字の発明は人生いや一個人の人生を超えて全人類の生活においてこれを可能にしたのだ。
一個人の知識や知恵や体験を間接的にではあるが共有することが可能になった。
これは大きい。
何よりも大きいのは空間的時間的な情報伝達の制約から逃れることが出来たこと。
さらにある人がある分野の研究をある段階まで進めたあと、
それを受け継いではじめからではなく、その時点から次の人が研究を続けることができる。
毎世代毎世代同じ研究同じ「発見」を繰り返す必要がなくなるのだ。
世代を超えた発展を可能にした、これは非常に大きい。
ここから歴史は人類だけが持ちうる分野となった気がする。
さてこうあってくると塾講師 必ずしも私が思うほど卑しい職ではない気がしてきた。
もちろん衣食住に携わる人は偉い、現業に携わる人は偉い。
食の生産に関わる人は偉い。
したがってそれ以上とはいえないが。
知恵の伝達という非常に重要な部分に関わる責任は重く、価値がある。
男子一生もちろん女子一生の職としても充分に意味のあるものといえよう。