22.一道一都ニ府四十三県
ネットデビューを果たし、日本全国授業ライヴをはじめるまでの私は首都圏と東海と関西のみを行動範囲とするちっぽけな存在だった。(いまでもそうなのだが)
その昔 高校3年生の頃 最盛期だった代ゼミの世界史の巨匠 山村良橘先生の授業を受けた。
浪人生で一杯になってしまうその講義を現役のしかも名古屋からはるばるでかけた私が受講できたのはほんとうに幸いだった。
この講義が受けたかったばかりに祖母を説得し、高3の夏は東京に居座ったのだ。
近代史 現代史 テーマ別 どれも素晴らしかったのだが、驚いたのは文化史である。
講義の中に登場する書物のほとんどを読んでおられるというし、登場する場所のほとんどに行かれた経験がおありだというのだ。
私の塾デビューは中学受験の社会科であった。
今年度の改定から地理が事実上不要となり、最近地理の授業をすることがほとんどなくなったが、私の地理の授業を聞いて地理のとりこになってくれた生徒は多い。
が 私としては今一つ納得いかないことがあった。
それは 山村先生のように脚を運んでいないということである。
せめてため池くらい実物を見なくては。
せめて八郎潟くらい パイロットファームくらい。
見ていないものだらけ。
ふと思い起こすとなんてことはない。
東北にいたっては通過したことすらない。
人生が一度しかないことを考えると本来すべての国をまわりたいのだが。
さすがに大卒時の人生の選択を誤ったせいでそれは既に不可能だろう。
ならばせめて日本全国くらいはどうにかしてまわりたいものだ。
そう思っていた矢先
阿刀田のエッセイを発見した。
途中まで読んでほおってあった本である。
彼も同じようなことを考えたらしい。
そして目的をもって訪ねたことのある都道府県を塗りつぶしていったそうだ。
彼によれば年齢と同じくらいが平均だそうだ。
女性の場合はそこからマイナス5くらいでちょうどいいだろうと。
私の場合 未踏の県が22
引き算をすると25
現在36だからまるで足りない。
いかにさぼっていたか
いかにひきこもっていたか
よくわかる。
早すぎる独立は私が日帰りできない範囲に出かけることを拒絶したし、
一途な性格は私に人ではなく土地を訪ねる旅を許さなかった。
参考までに私が訪れていないのは
青森 秋田 山形 福島 宮城 岩手
茨城 栃木 埼玉
新潟 富山
和歌山 鳥取 島根
徳島 愛媛
佐賀 宮崎 熊本 大分 鹿児島 沖縄
である。
特に意外なのは埼玉
あれだけ近くに住んでいながら大勢友人を抱えていながら
そう言えば何度も何度も通過したが目的をもって赴いたことはない。
今年中にあと何県制覇できるだろうか。
みなさんは何県制覇していますか?