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★★★昔、ある国にわがままな姫がおりました。 王子も姫のわがままには耐え難いものを感じ二人の仲にもひびが入ってゆきました。 それを天から見ていた魔女は、良い気味だと笑っている魔王を尻目に、 王子に向けて芽生えた“愛情”というものから、王子を何とか救ってやろうと考えておりました。 魔女はまず、姫のわがままを直してやらなくてはと思いました。 そこで魔女は王子を超えるそれは美しい青年に化け、姫に近づいていきました。 姫は本当にその青年に・・・すなわち魔女に恋をしてしまったのです。 たしかに姫はとても素直になりました。 しかし、王子や城に居る全ての者は魔女に怒りを憶えました。 そして魔女は、王女を惑わせた罪として処刑される事になってしまったのです。 天で見ていた魔王はたまりません。 愛する魔女が殺されてしまうなんて・・・ 一方、魔女は王子によけい悪いことをしてしまったなと思いながら、処刑の日を待ちました。 前夜、姫たっての願いで二人は夜を共にしました。 青年の姿のままで、姫をずっと抱きしめながら・・・ 素直になった姫の、涙を堪えた笑顔はとても美しく、輝きにあふれていました。 そして処刑の日・・・ 断頭台にかけられた魔女は、ずっと目を閉じてその“一瞬”を待ちました。 姫の悲鳴が聴こえます。 魔女は姫に届くように叫びました。 “王子と共に大事な時を過ごすのだよ”と。 刃がおりてきたと感じたとき、魔女は青年から魔女の姿に変化し、気が付くと本当に 愛していた魔王の胸の中にいました。助かったのです。 「もう離れるんじゃない」 天で固く抱き合った二人を見ていた神は、二人を天と地上の間の使者にしました。 それから二人は、愛し合おうともそれを阻まれる者たちを救い、 多くの幸せを二人で築いてゆきました。 もちろん、姫と王子も気持ちを改め、再び愛し合ったということです。 *FIN*
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