| トップページ----- 前のページ/ 小説一覧/ 次のページ |
| ゴジラvsパジリグス 砂漠の守護神 |
| 作:香月 |
|
第3話 虐殺 パジリグスは食事をしていた。 といっても移動の最中にカエル型の怪獣の群れと遭遇し望みもしない戦いによって生じたものであったが。 そのカエル怪獣の群れは悲惨であった。 あるものは真っ二つに引き裂かれ、 あるものは両手両足をちぎられて身動きが出来ず、 またあるものは喉を潰されて叫び声をあげることなく息絶えた。 後のものは『蛇に睨まれた蛙』の例えの様に身体が動けず、 3000mもの長体によって締め付けられ、叩かれ、踏まれ、轢かれ、絵にも描けない死体と化したのであった。 その中で食欲のわくもののみをパジリグスは飲み込んでいった。 しかし味が気にくわなかったのか残りはすべて溶解液で消していった。 『飛ぶ鳥跡を残さず』といったところか。 それと同じ頃ゴジラは日本近海のとある無人島で月を眺めていたが突然の来訪者によって邪魔をされた。 「人が良い気分でいるときに! 誰だ!」 怪獣語で怒鳴ったが返事は来ない、とすると人間かもしくはかなり下等な怪獣か。 長い尻尾、大きな耳、鋭い前歯・・・ネズラだ。 怪獣類の中でももっとも下等な怪獣であり、もっとも嫌われている怪獣である。 しかも知能が低くまったく敵わないはずの相手にも襲いかかってくるのだから始末が悪い。 ネズラの一匹が吼えた、聴くに堪えないひどい声だ。 ゴジラはそのネズラを熱線で焼いた。 それを合図に他のネズラが一斉にゴジラに飛びかかってきた。 ゴジラは牙で食いちぎり、爪で引き裂き、足で踏みつぶしていったがなかなか数が減らない。 さすがのゴジラも苛ついてきた。 (こいつら程度に使うにはもったいないが・・・。) ゴジラは大きく吼えると右腕に電気エネルギーを集中させ、大きく振りかぶって右腕を地面に叩きつけた。 強力な電流が地面をそって流れ、進路上のネズラを次々に焼いていった。 グランドスパークという技らしい。 どこか平行宇宙の1つに存在する改造人間の技によく似ていた。 ゴジラはネズラの群れを片付けると再び月を見つめた。 「後、10日、パジリグス・・・・どんな奴か楽しみだ。」 欠けた月を見ながらゴジラは不気味に笑った。 |
| トップページ----- 前のページ/ 小説一覧/ 次のページ |