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| ゴジラvsパジリグス 砂漠の守護神 |
| 作:香月 |
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第9話 憎悪 (憎い・・・憎い・・・・・憎い、憎い、憎い・・・・・憎い!!) パジリグスの憎悪は並大抵の物のではない。 自らの首を絞めるごとく、環境を破壊し続ける人類、それを知りながらも何の手も打たない地球、何もかもが憎い、その中でも自分自身が憎かった。 侵略者との戦いに敗れ、守るべき者達も、守るべき大地も失い、 それどころか捕らえられ、廃墟となったかつて自分が生まれた場所に閉じこめられた時のことを思い出すと、 無力だった自分を憎しまずにはいられなくなる。 生恥をさらすならひと思いに・・・・・、 と何度も自殺を試みたが、そのたびに自らの体は死ぬことが出来ないように作られたことを思い出す。 憎しみは自分だけでなく、他の怪獣へも向けられた。 「俺を倒せ! 俺を殺せ、憎いのだろう? 俺が! ならばお前の力の全てで俺を殺せぇぇぇぇぇぇ!!」 そう叫んでみても、目の前には戦いを挑んだ怪獣の八つ裂きにされた姿だけであった。 純粋な殺戮兵器である彼にはいかなる戦闘に置いても手を抜くことが出来ない、例え自分の死を望んでいても。 自分の目に映っているゴジラもそろそろ同じようになるだろう、 (大口叩いたくせに、大したこと無いな、そろそろ・・・・決めるか!) 「う・・・・・うげぇ・・・・。」 パジリグスの頭突きがゴジラの腹に直撃した、 毒のせいで思うように動けなかったため防御することすら満足にできなかった。 すでに幾度かの吐血によって緑色に染まったゴジラの首と胸をさらに緑の血が染めていく。 (だが・・・・、ようやく捕まえたぜ!) ゴジラは尻尾を巧みに操ってパジリグスの首に巻き付けると、瞬時に左腕をエレキブレードに変形させ、振り上げた。 (・・・・・・・・・・・あれっ?) だが振り上げた直後、左腕の感覚が無い、頭に液体がかかったのを確認すると、 ゴジラは左に首を曲げるとその視線の先には先ほどまで左肩にくっついていたはずのエレキブレードがそこにあった。 状況を巧く理解できないゴジラは、その後のパジリグスの攻撃で悟った。 ”奴の尻尾のブレードが俺の2の腕ごとブレードを切り落とした”ことに。 死神の鎌のように大きくカーブしたパジリグスのブレードの刃はゴジラの首に食い込んでいたが、 幸いにも動脈等は無傷だった。 ゴジラは尻尾を操ってパジリグスの顔を自分に向けさせるように持ち上げるとパジリグスの牙を噛み千切るとパジリグスを離して横に飛び左腕を回収して距離を取った。 (これくらいの毒なら成分はハッキリする、後は体内でそれを中和する物質を創り出せばいい。) ゴジラは右腕に牙を突き刺した、すると右腕は先ほどよりもひどく変色していったが、突然正常な時の色に戻った。 「これでよしと、さて!」 尻尾に巻き付けていた左腕を右腕に持ち換えると切断された面を左肩に押しつけ高熱で溶接させた。 荒治療だが新しい左腕を造り上げるよりはかなりの時間を短縮できる。 「さて、第2ラウンドといこうか? コブラちゃん。」 ゴジラはエレキブレードを構えて、パジリグスに向かって突進した。 |
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