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ゴジラvsパジリグス 砂漠の守護神
作:香月

最終話 別離

ゴジラとパジリグスはしばらくたった後にまったく正反対の方向へと歩き、別れた。
すれ違う瞬間、お互いがテレパシーを相手に送った。
(何故、殺さなかった?)
(さあな、気まぐれってやつかな。)
(気まぐれ?)
(なあ、お前、何を背負ってるんだ?)
(背負う?)
(守りたいものとかかなえたい夢とか、戦う理由だよ。)
(無いな、もう俺には無い。)
(俺には在るぜ、俺は俺である為に戦っている。)
(自分が自分であるため?)
(簡単には言えないけど、ほんとは俺は戦いは嫌いだ、
だがそれは俺が俺という存在を否定することだ、俺は地球を守るために戦ってるんだからな・・・・。)
(・・・・・・・・・・お前・・・・・・。)
(だから俺は俺でありたい、そのために俺は戦う、それだけが俺の理由だ。) (本当にそれだけか?)
(え?)
(お前の心に何か見えるぞ、他にも理由があるみたいだが。)
(・・・・・・・・・・・・今は聞かないでくれ。)
(そうか。)
(それで、お前、これからどうする?)
(旅に出るよ、俺が戦う理由があるのならそれを探す旅に。)
(そうか。)
(・・・・・・・・・ゴジラっ!)
(!)
(また会おう。)
(ああ。)

それからしばらく時は過ぎた。

インファント島
常夏の島であるこの島にはいつも美しい花が咲き乱れている。
その中でももっとも美しい花が咲いているところに二つの墓標が立っていた。
ゴジラは人間の姿である八神旭の形でそれらに花束をそえた。
「なあモスラ、フレイラス、俺にもやっと友達が出来たよ。」
何処か悲しそうな笑顔でゴジラは静かにそう呟いた。
「今度、クリスマスだよな? パーティーでもやるか? いつかみたいに。」
ゴジラの頬を涙が流れた。
怪獣でも悲しい時はある、ゴジラは止まらない涙をぬぐいもせずにそっと立ち去った。
(・・・・・・・・・また・・・・・・・会えるよな・・・・・・。)
ゴジラはインファント島の紋章が付いたペンダントを握りしめて心で静かに呟いた。


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