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ゴジラvsフリーズガン〜銀世界の悪魔〜 
作:香月

第4章 メタモルフォーゼ

高知でゴジラとフリーズガンが交戦している時、ここ仙台では自衛隊と怪獣の銃撃戦が行われていた。
敵は青森の山村に現れたビルギルスの集団
戦闘開始からすでに4時間は経っており、
自衛隊の死傷者数は不明だがかなり数だということが血痕と肉片でわかる。
しかもビルギルスの襲撃が深夜だったため通報が遅れ民間人にもかなりの犠牲者がでているらしい。

第6師団指揮所
古代次郎師団長「現在の状況は?」
真田副官「第1小隊の第2、第3班通信途絶、第4班は現在後退中、
第1班は偵察に出た第1中隊の隊員から全滅したとの報告が入っております。」
古代「対戦車ロケット中隊とメーサー戦車隊を前線に移動、
第1、第2、第3小隊はいったん後退し体勢を立て直させろ、
第9師団の応援部隊はまだか!?」
真田「輸送ヘリ隊からの通信から到着に後20分かかる予定です。」
相原通信兵「師団長、第1小隊、第2班とつながりました。」
古代は相原の持つ受話器をとって第2班班長南部の状況説明を受けた。
南部「藤田、桶川、棺積の3人が戦死、
関屋、種元が現在敵の餌になっております、自分も先ほど右足を食いちぎられました・・・。」
古代「今からメーサー戦車隊と対戦車ロケット中隊を送る、なんとか後退できないのか?」
南部「無理です、こちらが囲まれて・・・うわぁぁぁぁぁ!!」
南部の絶叫の後、何も聞こえなくなった。

最前線
高層ビルが建ち並ぶ仙台の道路の至る所に
蜂の巣にされたビルギルスの死体や手榴弾の爆発によって四散したビルギルスの破片、さらに腕や足を食いちぎられた自衛官のあわれな遺体がそこら中に散らばっている。
そこに巨大なビルギルスの姿があった。
全長は50mは優に超えている。
それは手近なビルによじ登ると停止した。羽化の時を迎えたらしい。
背中が裂け2本の長い腕が伸びてきた。
腕は抜け殻となった体をしっかりと掴んだ。
すると尻尾と足が出てきた、髪の毛のように長い2本の触角と爬虫類のそれによくにた頭部が現れ、最後に背中から大きな羽が広がっていく。
アゲハチョウか毒蛾のような模様をもつその翼が乾くと、成虫となったビルギルスは飛び去っていった。
闇の果てへと・・・。

翌日
第9師団の増援を受けて前線に向かったメーサー戦車隊と対戦車ロケット中隊を迎えたのは
血痕と小さな肉片以外何もない仙台の道路だった。
先ほどまであった多数の死骸は何処に消えたのか?
関係者は首をひねるばかりであった。


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