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ゴジラvsメガファントム〜そらから来た少女〜
作:香月

第3話 刺客

八神は後先考えずにメタモスを挑発したことを後悔した。
以前にもサイボーグやロボットの類と戦ったことのある八神はメタモスもそれらと同じような力量と踏んでいたのだ。
かすった銃弾とレーザーが八神の皮膚をえぐり取っていく、一瞬痛みが顔にでるがその時には傷は塞がっていた。
しかしこれでは八神だけが消耗していくばかりでメタモスはいまだ傷1つ負っていない。
獣人態に変身しようにも変身するには最低でも1秒は動きを止めなければならない。
変身できたとしてもそれが終わった瞬間に八神は蜂の巣となっているだろう。
八神は刀を構え直すとメタモスから距離をとった。
機関銃はともかくレーザーなどの光学兵器の類は一定以上の距離を取ると空気中の分子等と反応して分散してしまう、
八神はとりあえず時間を稼ぐことにした。

同時刻

防衛庁の地下に侵入する者があった。
だがその姿は人間には確認出来ず、その侵入者はある道を使って地下へ地下へと向かっていった。
そして侵入者はたどり着いたところは研究室の様なところだった。

防衛庁地下研究所、ここには今まで日本を襲った多くの怪獣や異星人の細胞や捕獲された異星人が保管されている。
その中でもっとも大きな数字が書かれた2つのカプセル、
それらには広島で回収されたフリーズガンの破片と大阪のビルギルスの死体が入っていた。
ゴジラの熱線の直撃を受けて爆発四散したフリーズガンの破片は小さい物が多く、
数多くの怪獣を見てきた研究員にもどれがどの部分か判明できなかったほどだった。
ビルギルスはゴジラに食いちぎれた頭部と胴体が癒着した後大きな変化はなく、
巨大な翼につている多くの目があたりを見回すように動いているだけだった、それかなり不気味であったが。
侵入者は研究員たちを眠らせるとフリーズガンのカプセルにふれて静かに目を閉じた。

(誰です・・・・私の眠りを妨げるのは・・・・・。)
(フリーズガン・・・・・ね?)
(いかにも私はフリーズガン、かつて銀世界の悪魔と呼ばれた者・・・・・・・さて、あなたはどなたですか?)
(私はメガファントム、あなた達を始末しに来たの。)
(あなた達?)
(あなたと、その隣で寝てる首長さんのことよ、失敗した者には永遠の安らぎを、まさか忘れた訳じゃないわよね?)
(やはりお前はエグゼの・・・・・。)
(そう、無能なあなた達おかげで私までこんな辺境な惑星に来なければならなくなったの、ま単なる八つ当たりでもあるけどね。)
(お前、黙ってれば好き勝手言いやがってっ!)
(なんだ起きてたの、眠ってればそのまま苦しまずに死ねたのに。)
(野郎!)
(黙って潰されるのは趣味ではありません!)
フリーズガンとビルギルスはカプセルを砕き人間形態に変身してメガファントムに対峙した。
「女、泣いて謝るならその可愛い顔には傷つけないでやるよ。」
「2対1です、これでもやりますか?」
ビルギルスは死神のそれを思わせる巨大な鎌をフリーズガンは透明な槍を構えてメガファントムを威嚇する。
それを見たメガファントムは突然笑い出した。
「「何がおかしい(んですか)!?」」
「あんた達如きがこの私に勝てるとでも思ってるの、それに何女の子に武器なんか向けてそれでもあんた達男なの〜?」
「こんの!」
ビルギルスはメガファントムに飛びかかり首を掴んで壁に叩きつけた、
だが壁に届く瞬間、メガファントムの身体が水の様に変化しビルギルスだけが壁に衝突した。
「ビルギルス!」
「他人のことより自分のこと心配したらどうなの?」
フリーズガンの耳にメガファントムの声が届いた瞬間、フリーズガンの全身をメガファントムが変化した液体が貫いていた。
「ぐはぁ・・・・。」
「弱い。」
メガファントムは瞬時に液体から戻り膝をついたフリーズガンの腹に容赦ない蹴りをいれた。
「げほ・・・・。」
さらにトドメとばかりにフリーズガンの頭上で両手を組み、それを勢いをつけて振り下ろした。
「!・・・・・・。」
フリーズガンは倒れた。
「てめえ、よくも!」
今まで崩れた壁に埋もれていたビルギルスは破片をはじき飛ばしてメガファントムに突っ込んでいった。
「待て・・・・我々が敵う相手じゃない・・・・・。」
「馬鹿な男。」
突進してくるビルギルスに向かってメガファントムの背中から四本の赤い蔓のような物が伸びていった。
それらはビルギルスの腕、足、胴、首にそれぞれ巻き付くとビルギルスの身体を軽々と持ち上げてさらに巻き付いていった。
「なんだ・・・・こんなもの・・・・っく・・・・。」
「無駄よ、この子達は絶対に切れないの、ゴジラのエレキブレードでもね。」
赤い蔓はビルギルスの抵抗も空しく徐々にビルギルスの身体を締め付けていった。
骨が砕かれ、肉が裂かれる音が辺りに響いていく。
「う・・・あああああああああああああああああああああ!」
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
ビルギルスの絶叫を聞き叫ぶフリーズガン。
「うるさいよ!」
メガファントムはフリーズガンの頭を鷲掴みすると渾身の力を込めていった。
その力が半分も行かない内にフリーズガンの意識は消えた。


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