トップページ----- 前のページ/ 小説一覧/ 次のページ

ゴジラvsメガファントム〜そらから来た少女〜
作:香月

第4話 企み

フリーズガンとビルギルスをいとも容易く倒したメガファントムは糸の切れた操り人形の様に動かない2体を見下ろしていた。
「これが『銀世界の悪魔』と『千眼の魔獣』? たいしたことないじゃない!」
浴びせられる罵声に何の反応もしない2体にさらに言い続ける。
「これじゃゴジラに負けるのも理解できるわね、ゴジラが強いんじゃなくてあんた達が弱すぎるんだもの。」
微動だにしないビルギルスの頭を蹴飛ばすがビルギルスは身動き1つしない。 「このまま殺すのも面白くないから、ちょっと遊んじゃおうかな。」
メガファントムは唇の端に微笑を浮かべるとフリーズガンとビルギルスを無理矢理起こし顎に手をそえて目線を合わせると静かにこう言った。
「お前達は私の忠実な下僕だ、ゴジラの所に行って戦ってこい、死ぬ気でね。」
フリーズガンとビルギルスは感情の無い顔で頷くと静かに去っていった。
「ゴジラを倒せれば良し、たとえ死んでも私の使命が終わるだけ、脳髄はアイツに任せれば良いか。」
メガファントムは再び微笑を浮かべるとこう呟いた。
「エグゼのために。」

一方東京郊外では今もなお八神(ゴジラ人間態)とメタモスの死闘が続いていた。
「はぁ・・・・・はぁ、お前・・・俺と戦っているのは自分の意志か? それとも誰かの命令か?」
答えが来ることも少し期待して八神は訪ねた。
「お前と戦うのは我が組織、エグゼの意志による我はただそれに従っているだけだ。」
メタモスは淡々と答えた。
「エグゼ?」
「全宇宙の支配を許された唯一無二の組織、エグゼがこの宇宙全てを支配すれば宇宙の真の平和が訪れるのだ、我はそのためにお前と戦う。」
「はあ? 全宇宙の支配を許された組織だと? バカかお前は? そんなこと言った奴らはいずれ滅びるんだぞ!」
「エグゼに敗北はない、この地球も近いうちにエグゼの崇高なる目的のために役立つのだお前もな。」
「けっ、侵略者共の道具になるなんて死んでも御免だね、お前エグゼの頭領に伝えとけ、一回病院にでもいったらどうだってな!」
言った途端メタモスの顔が怒りの表情に変わっていった。
「貴様・・・・・・エグゼを侮辱するとは・・・・・・許さん、脳髄以外全て破壊してくれる!」
メタモスは叫ぶと巨大な怪獣態へ変身した。
「死ねぇ!」
巨大化したメタモスはその拳で八神を叩きつぶさんとしたまさにその時、紫色の蔓がメタモスの拳に巻き付いた。
「貴様は何者だ!」
「危なかったなゴジラ、『砂漠の守護神』パジリグス参上!」
八神を守るかのごとくメタモスの前に立ち塞がるパジリグスに八神は不満そうにこう言った。
「お前、ここから俺がやっつけてやろうと思ったのに邪魔すんな!」
「何言ってるんだよ、独りじゃ何も出来ないくせに。」
「ちっ、じゃ俺も行くか、変っ身!」
八神の身体から青い雷が溢れ瞬く間に八神はゴジラに変身した。
「地球の敵は宇宙の敵、それを砕くが我が使命、『邪悪なる冥王』、ゴジラ只今参上!」
東映のヒーローの様な決め台詞を叩くゴジラに半分呆れたパジリグスはこう訪ねた。
「なんだよそれ!」
「一度言ってみたかったんだ、こう台詞。」
「アホか!」
一時混乱していたメタモスは漫才の様な問答を繰り返すゴジラとパジリグスを見ながらこう思った。
(地球の怪獣はバカばかりか・・・・。)


トップページ----- 前のページ/ 小説一覧/ 次のページ