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ゴジラ 〜大怪獣総決戦〜        
作:ファズ

序章  悪夢の始まり

1954年
大戸島に姿を現した怪獣ゴジラが東京に上陸した。
東京は火の海と化し、多大な被害を被った。
その数日後、1人の天才科学者が発明した科学兵器によって、ゴジラは東京湾に葬られた。

1984年
二頭目のゴジラが横浜を襲撃。
自衛隊の攻撃は全く通用せず、人類は超音波でゴジラを三原山へと誘導し、マグマの中に一時的に封じ込めた。

1989年
いつ復活するかも知れぬゴジラへの対策として、『国連G対策本部』は84年のゴジラ襲撃の際に採取した『G細胞』と、
植物の遺伝子、人間の遺伝子を使い、究極の対ゴジラ生物兵器、『ビオランテ』を作り上げた。

ビオランテ
体長 120m    体重 25万t
国連G対策本部が作り上げた、対ゴジラ生物兵器。
体内にコンピューターが組込まれており、遠隔操作が可能だが、自らも意思を持っている。
武器は無数に生える触手と、口から吐く『放射樹液』だ。


そして、2004年  8月
深夜、国連G対策本部の地下にある、『ビオランテ管理所』の廊下を1人の男が歩いていた。
村上 宗谷(むらかみ そうや)、いざという時のビオランテの操作を任せられている、優秀な隊員だ。
村上「調子はどうだ?」
窓越しに見えるビオランテに村上が話し掛ける。

ビオランテは、
(あぁ、あんたか。調子は良いぜ!)
とでも言うように、村上の方を見て短く唸った。
村上は廊下の奥にあるオフィスへ入っていった。
オフィス内には大量の機材が置かれている。
一番奥のデスクで男が1人、座ったまま眠っている。村上が近寄る。
村上「おい、上島!起きろ!交代だ。」
上島「ん?・・・ああ。村上さん・・・。」
男の名は上島 和広(うえしま かずひろ)。村上の後輩だ。
『ビオランテ管理隊』は、夜中はこうして交代でビオランテを管理しているのだ。
村上「村上さん、じゃない!何かあったらどうするんだ!」
上島「大丈夫ですよ。もう15年もゴジラは現れてないんですよ?」
村上「・・・ったくお前は!上で働いてる『ゴジラ管理隊』の努力を無駄にする気か?」
そう言いながら、村上は天井を指差す。
上島「冗談ですよ。」
村上「まったく・・・。」
上島「でも、凄いですよね・・・。」
そう言って、ビオランテを見る上島。 村上「え?」
上島「だって・・・、15年間もここで凍り付けにされてるんですよ?・・・なのに生きてるなんて。」
村上「まぁ、元がゴジラだからな。」
しばらく沈黙が続いた・・・。
村上「・・・ほら、お前もそんな事言ってないで、仮眠室で寝てこい。」
上島「はい。じゃあ、お願いします。」
そう言って上島はオフィスを出て行った・・・。
村上が椅子に腰掛ける。
村上「このまま何も起こらなきゃいいがな・・・。」
村上はビオランテを見上げた。
村上のそんな願いも、すぐに裏切られようとしていた・・・。

鹿児島県  奄美大島
深夜の山でキャンパー達が盛り上がっている。
男A「この先にあるデカイ木の前に飴が置いてあるから、それを取って戻って来るんだ。」
男B「一番最初に戻って来た奴が優勝って訳か・・・。面白そうじゃん!」
女A「やだぁ、恐〜い。」
男C「大丈夫だって。俺が付いてっから。」
どうやらこれから肝試しをするようだ。
男A「じゃあ、いくぞ〜。ヨ〜イ、スタート!」
全員が一斉に森の中に入って行った。

女A「ホントに大丈夫なの?」
男C「ああ、予め近道を見つけといたんだ。」
女A「流石ね!」
男C「ほぅら、もう着いた。」
二人は木に近付く。
女A「1、2、3・・・、7個ある。私達が一番よ。」
男C「ははは、ちょろいちょろい。」
二人が飴を手に取ったその時だ。
ガサガサ!
驚く二人。
女A「何?」
男C「多分、他の奴らだろ?」
女A「早く戻ろう!」
男C「大丈夫だって、あの道通れば俺らの勝ちは確実だ!」
ガサガサ!
二人の目の前の草が揺れた。
男C(はっはぁ〜ん、驚かそうとしてるんだな。)
女A「もう戻ろうよ!」
男は揺れている草にそうっと近付く。
男C「わっ!!」
そう言って男が覗き込むと、そこは大きな谷だった・・・。
男C「あれ?」
その直後、谷の下から巨大な影が起き上がり、男を睨んだ。
グルルルル!
男C「うっ、うわあああああ!!」


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