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ゴジラ 〜大怪獣総決戦〜        
作:ファズ

第五章  ビオランテ出動

司令室にいる人間全員の目が村上に向けられていた。
五十嵐「どうしたんだ、急に・・・。」
後ろを振り向く村上。
村上(皆には、聞こえないのか?)
宮島「村上!!」
その言葉で、村上はハッと我に返った・・・。
宮島「どうした?」
村上「それが・・・、声がして・・・。」
宮島「声?」
村上「えぇ・・・、頭の中から聞えてくるような・・・。」
五十嵐「疲れてるんじゃないのか?」
村上「それが・・・その声が・・・・・・、自分はビオランテだと・・・言ったんです。」
作業を再開する者も現れていたが、その言葉で再び静寂が訪れた。
五十嵐がため息をついて言った。
五十嵐「こんな時に・・・何をふざけてる!」
村上「ふざけていません!本当なんです!」
宮島「それを証明出来るか?」
村上「それは・・・・・・。」
村上は少し考えた後、いちかばちか、ビオランテが応えてくれる事を信じて、頭の中で問い掛けた。
村上(皆が俺の言う事を信用してくれない。どうしたらいい?)
(さっき、俺の症状が回復した事を知らせに、隊員が1人出て行った。)
村上(分かった・・・。)
これが錯覚でない事を信じ、村上は口を開いた・・・。
村上「ビオランテの症状が回復した事を知らせに、隊員が1人、こちらへ向かっているそうです。」

飽きれた顔をしながら隊員達が作業を再開する中、村上は待ち続けた。
1分が1時間に感じた・・・。
五十嵐がその場を離れようとした、その時だった。
司令室の入り口が開き、隊員が1人慌てて駆け込んで来た。
管理隊隊員A「隊長!村上さん!」
宮島は息を飲んだ・・・。
管理隊隊員A「ビオランテの・・・症状が・・・回復しました。」
司令室は静まりかえった・・・。隊員は驚いて周囲を見回す。皆が自分を見ている。
管理隊隊員A「ど、どうしたんですか?」
宮島はため息をつき、頷きながら言った。
宮島「分かった。報告ご苦労、すぐ行く。」
隊員は敬礼をして司令室を後にした。
五十嵐「何をしている!作業を続けろ!」
五十嵐のその言葉に、隊員達は再び忙しく動き始めた。
五十嵐「君達も、直ちにビオランテを出動させるんだ。」
宮島と村上「了解!」
2人は司令室を出て行った。


ビオランテ出動の準備はあっという間に完了した。
管理隊隊員B「いつでも出動出来ます。」
宮島「よし!ビオランテ出動!」
ハッチが開き、リフトが上げられる。
ビオランテの巨体が地上にその姿を現した。
(この姿になってから初めて外に出たぜ。)
村上(だろうな。)
管理隊隊員A「ビオランテ、琵琶湖へ向けて、出動します。」
隊員がレバーをひくと、ビオランテは粒子となった。
宮島「まさか内部の機械を粒子化する事に成功するとはな・・・。」
村上「まったくです。科学というのは、恐ろしいものですよ。」
宮島「あぁ・・・。」
ビオランテは、琵琶湖に向かって飛んで行った。


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