| 2001年5月 とくしまスポーツ随想 |
| プロ野球が開幕して1か月。今回取り上げる話題は、やはりこの選手でしょう。 今、巨人で売り出し中の條辺剛投手(阿南工業高校出身)です。 言うまでもなく、中継ぎ投手陣の「救世主」として活躍中。巨人では10代の投手として14年ぶりの開幕1軍に抜擢され、開幕ゲームでいきなり登板。 4月3日のヤクルト戦で初セーブを挙げ、13日の横浜戦では初勝利を挙げました。 11試合を投げて1勝1敗1セーブ。防御率2.00は立派というほかありません。 野手はもちろん、長嶋監督の信頼も厚い。みんなから「ジョー」という愛称で呼ばれ、すっかりチームに溶け込んでいます。 徳島の盛り上がりはどうでしょうか。東京ではスポーツ紙などで連日のように取り上げられ、ちょっとした「條辺フィーバー」状態。同郷、しかも同じ阿南市出身の活躍となると、本当に嬉しいものです。 彼の1番いいところは、活躍しても浮かれたところがない点です。もともと感情の起伏が少ない男ですが、まだ10代。私の若いころに比べると随分と落ち着いているように見えます。 開幕1か月が過ぎ、25日の阪神戦では八木に3ランを浴びました。連投の疲れを指摘する声もありますが、まだまだ元気いっぱい。心配していません。八木に打たれたのは上体だけで投げる悪い癖が出たからだと分析しています。 それにしても、開幕前に彼のこれまでの活躍を予想した人がいるでしょうか。活躍の1番の要因は、投球の際の体重移動がスムーズになった点だと思います。これでコントロールも球威も安定してきた。 走者を背負ったときのクイックモーションやフィールディングは素晴らしく、これはもう天性のものです。教えてもなかなかできるものではないからです。 これから夏場に向け、私がまず心配しているのは「5月病」です。サラリーマンの新入社員と同じように、プロ野球の世界でも存在するやっかいな症状をどう克服するか。 われわれコーチ陣も口を酸っぱくして言い聞かせるつもりですが、最後はやはり條辺本人の心掛け次第で決まるのです。 |