☆渡米ならぬ渡加☆
渡加(って言うのか?)が近づくにつれて不安は募るばかり。
新しい国へ、そして大学という未知の場所への期待もあったはあったが、
それより、行った事も無い国に1人で旅立っていく、という恐怖の方が多かった。
期待と不安が入り混じった感情、とはまさにこの事!とつくづく思った。
トロントの空港では知り合いのおばさんが迎えに来てくれることになってたから
それで少しは気がラクに、と言うか不安も解消されはしたけど、
でもこれから1年近く家族にも会わないで新しい場所でやっていかないといけない
と思ったらやっぱり怖かった。クアラルンプール国際空港で見送りに着た家族と
別れた時は一人ぼっちで涙が出て、周りの観光客に白い目で見られたっけ。
飛行機を待つ間も持参した本を読んでなんとか気を紛らわせて頑張った。
『旅はまだ始まったばかり。スタート地点から泣いてちゃゴールは遠いぞ!』と
自分に言い聞かせた。そしてゆいは名古屋経由バンクーバー経由トロント行き
の長い長い旅に出たのだった。実際この空の旅は長過ぎてたまんなかった。
名古屋まではまあ軽く一眠りしてる間についたんだけども、そこでの
待ち時間がなんと8時間。しかも1回入国しないと日本食屋とか本屋とかが
有るロビーに行けないって事をすっかり忘れて(というか知らなくて)
8時間、出発ゲートの前で待つことに!有るモノと言えば免税店がひとつ、
売店がふたつ、ってな具合。くあっぁーーつまんねー。と思ったけど
仕方がなくその辺うろついたり本読んだりその辺の人に話し掛けたり寝たり
となんとか8時間過ごした。そしてやっとバンクーバー行きが出発。
でもバンクーバーまでも結局することないし。ひたっすら寝ました。
空港のイスで座って8時間よりまだ進んでるだけマシと自分に言い聞かせて。
バンクーバーの空港は綺麗だったけど観光客が多過ぎて人のやま!
丁度日本からの便が2つと中国からの便が着いたのが同じぐらいの時間で、
夏休みだからか観光客の多さには唖然。いつもなら10人も並んでいないと
言うカスタムへの行列で1時間ぐらい待たされたんだよ。
それが終わって安心と思ったら今度はビザ発行の列へ並ぶ。
カナダ留学が決まった学生は各国のカナダ大使館でビザの申請をするんだけど、
実際にビザをパスポートにつけて貰えるのは最初に入国した時なのだ。
そしてゆいもその学生ビザを貰うべくイミグレーションのコーナーへ。
そしたらこれまた大学が始まる直前だからかアジアからの便が重なった時間だからか
留学生の人数も半端じゃない!!「次の飛行機一時間後に出るんですけどー」
と思いつつ列に加わる。なんとか間に合うかな?と思ってたら全然進まない。
痺れを切らしたのか、一人の中国人留学生が「僕の飛行機あと1時間で出るんです。
先に行かせて下さい。」と言って横入り!それならとゆいも負けじと
「わたしのはあと30分なんです!」って言って前の方に入ろうとする。
そうしたら皆同じ状況だったらしく皆が同じ事しだしてイミグレはちょっとした
留学生の修羅場状態。状況を察知したのか係りのオジサンが大声で
「横入り禁止!!飛行機ぐらいミスしたって主要空港には1日何便も飛行機が
出てるんだ。エアカナダの窓口に行けば違う便へのチケットを出してくれるから
安心して。ちゃんと順番どおり並んで!」と言われました。
だからしょうがなく焦った学生も皆もとの場所に戻って順番が来るのを待つ。
ゆいもやっとのことでビザを貰い、随分前に出て来てもうわきによけられた
自分の荷物を取りカートに乗せ外へ。エアカナダの列を探しているとまた人ごみ。
なんなのこれと思い見つけると・・・。その人ごみが全部エアカナダの窓口
から続いている物凄い人の列だと言うことが判明。「おいいいい!!!!」
びびったけど待つしかない。と言う事で永遠2時間半の待ち時間でした。
しかし他の留学生の荷物の多さにはビックリしました。スーツケース4個も
一人でカートに乗せてる人とか居るんだよ?何持って来たの?って思った。
ゆいなんか服も寝具も全部現地調達のつもりでスーツケースひとつと
旅行鞄ひとつで来たって言うのに。重いのに皆頑張るねえ、とちょっと感心。
結局乗ったのは乗るはずだった便より3時間以上遅い便でした。
ボーディングパスを渡されてみたら離陸まであと30分しかないし。
「うそお?」と思ったけどもう急ぐしかない。またミスったら大変だ!
ということで大急ぎでテレフォンカードを買い迎えに来てくれるはずの
知り合いのオバサンに電話。遅れる旨を伝えゲートまで突っ走る!!
綺麗なロビーもスターバックスもお土産屋さんも美味しそうなレストランも
花屋さんも全部ぜーんぶ横目にひたっすら走る走る。
このバンクーバー国際空港、5時間ぐらい居たのに結局見たのは人ごみと列だけ!
見るべき店やコーヒーショップは全部横を全速力で通り過ぎただけでした。(涙)
急いでいる時に限って金属探知機とかでひっかかるんだよね。
国際線を2便も乗り継いでここまで来たって言うのになんで国内線で?って
思ったけど、眉毛切るようのちっこいハサミを押収されてしまいました。
「あれ切り易かったのになあ」とちょっと思ったけどんな事言ってる場合じゃない。
バラバラに取り出してハサミ探させたくせに終わったら邪魔者扱いの
むかつく係員の横で荷物をぐちゃぐちゃに鞄に投げ込みまた走る!
ゲートに着いたらもう最終確認やってました。多分ゆいがあの飛行機に乗った
最後から3番目ぐらいの客だったよ、全く!!とにかく波乱万丈でしたよ。
トロント国際空港では迎えの人もすぐみつかって、安心してお家へ。
親切な方で大学の寮に引越しの日まで5日間その方のお家で厄介になりました。
8月なのに常夏マレーシアからはるばる飛んできたゆいにとっては寒い!!
周りの人がタンクトップとサンダルで街をさっそうと歩く中ゆいはしっかり
セーターも着てましたよ。「皆どうかしてるわ、この肌寒いのに。」って思ったけど
あっちはあっちで「あの子どうかしてるわ、この蒸し暑いのに。」って思ってたんだろうね。
トロントの街並みを見に行ったり、近所のショッピングモールに連れて行って貰ったり、
カナダという国についてちょっと勉強した、と言った感じでした。
家族と別れた時は不安だったけど、一人で地球の反対側まで来れたんだ、
と思ったら意外と自身が出て来た。やっていけるかも、ゆい。と思ったりしました。


Uni Life Episode 1 - ☆何故カナダ?どうしてセントキャサリンズ?☆

Uni Life Episode 3 - ☆初めての大学☆