☆初めての大学☆
カナダについて5日後の9月2日。ゆいはとうとうB大学の一員になる日が来た。
大学の校内にある寮に住む事が決まっていて、この部屋の人は何時に
来るように、と前から言われていたのでその時間に着くように出発。
どんなルームメイトだろう?どんな部屋だろう?どんな学校だろう?
まだパンフレットでしか見たことの無い生活に朝から胸がドキドキ。
心臓の音が自分で常に聞こえるぐらい緊張してた。
実家に居た頃は「大丈夫大丈夫」とたかをくくって居たけれど、いざ・・となると
結構緊張する。一番心配だったのはやっぱりルームメイト。
これから8ヶ月も一緒に暮らしていく人たちだもの。気が合わなかったら?
とか体臭がひどい人だったら?とか意地悪だったら?とか心配しまくり。
大学に着くと、予想外に結構校舎は広い。新しくて小さめの学校と聞いていたから
もっとこじんまりした所と勝手に決め付けていた。でもチャッチイとこじゃなくて
良かった。これなら写真とか送っても結構かっこがつきそうだな、と安心。
寮のカギの引渡し場所へ行くと、もう学生がずらーり。
早めに着くように出たつもりだったのに皆考えることは同じなのかしら?
周りは見渡す限り白人。全然インターナショナルスチューデント(外国人留学生)
は居ないの?となんだか場違いなところに来てしまったような気になる。
カギを貰う時も自分の部屋に移動の時も周りの子は皆両親と一緒。
知り合いのオバサンとその人の娘のフィアンセがついてきてくれたとは言え、
ゆいもパパとママと弟と妹が一緒に来てくれたらなあ、なんてちょっと
心細くなった。周りが皆親と一緒だと、自分だけみなしごハッチみたいな気分に
なるじゃない?保護者と居るって言ってもなんか、自分だけ孤児みたいでやだった。
しかもそのオバサン(保護者の)、隣の部屋の怖そうなお姉ちゃん
(後に仲良しになるZ)に「この子ゆいって言うの。友達になってあげてね。」
なーんて言うの!!ゆいの両親はそうゆう事は自分でやりなさいって言う感じで
友達作りの手伝いなんてする親じゃないから、そうやってされる事に
慣れてなくて、正直言ってすっごい戸惑った。ありがたいけど放って置いて!
と思ったね。しかもよりによってそんな怖そうな子に声かけなくても・・・って。
隣の部屋のZの第一印象はまじ最悪だったね。もう「怖そうー」の一言。
なんかツンとしててあんまり話さないし笑わないし気が付けば外でタバコ吸ってるし。
その日のうちからなんか男の子たちと外で酒飲んだりしててゆいびびっちゃった。
こんな子と8ヶ月も・・・やってけんのか??ってまじ不安だった。
ゆいの居た寮は普通みんなが思い浮かべるようなアパート式の寮じゃなくて、
一軒家みたいな家を何軒も並べてしかも輪にして、そのひとまとまりをコートって
言うの。なんかキャンプ場のコテ−ジの繋がってるのの集団みたいな感じ。
だから一軒家みたいになってるなかで5人が一緒に住むんだ。
階段を下りた1階下の子、Cの第一印象は・・・「変わってる」だったな。
優しそうで安心したけど、なんか一人でハッスルしてて、ろくに喋った事
無いうちから好きなアイドルの話とかばっか一人でしてて、ちょっと剣幕に押された。
一番下の階のAが一番普通な第一印象だった。始め、彼女のお父さんと喋って
ゆいが日本人だけどマレーシアに住んでてそこからはるばるカナダまで来た。
って言ったらすごいびっくりしてた。Aは「女の子っぽくて優しそう」って思った。
けど次の日とかすごい酔っ払ってていっきに怖くなったけどね。
毎日こんなだったらどうしよー(涙)ってひとりでびっくりしてた。
まあ後から思えばきっと授業も無いオリエンテーションの週だったから浮かれてたんだね。
そしてそして、ゆいの部屋は2人部屋って事だったから居たのね、同室の人が。
これが一番心配してたんだけど、心配をも上回る事態が起きた。
なんと、ゆいと同室のそのルームメイトMは、38歳2児の母、だったのだ!
最初に聞かされた時はビックリしすぎて腰が抜けるかと思ったぐらい。
体臭とか気が合うかとか心配してた事とは全然違う意味での困った事情で、
自分の運の悪さを心から呪ったね。それでも8ヶ月もやっていかなきゃいけないって
気張って、頑張って親切にしたの。嫌な顔しないで、乗り越えるしかないって。
最初は良い人に見えたんだけど、自分勝手で8時半にはもう寝るって言うし
なのに電気つけては眠れないって言うし自分の音楽だけかけるし
電話は独り占めするし、最悪。ZとAなんか完璧にMのこと嫌ってて
Mも2人のこと嫌ってて、同室のゆいはどうしてもMの仲間みたいに思われちゃって
なんかすっごく気まずくて大変だった。ZとAとはあんまり仲良くなれなさそう
だからせめてCと、って思って仲良くしてたんだけど、それも微妙だったね。
もうこの家の人たちとはダメだ・・・。と思って最初の数週間の大学生活は
さんざんだった。それでも「最初はそんなもん」って思ってあんまり落ち込まない
ようにしてた。幸い留学生の集まりで知り合ったNとかって家とは別の友達が
出来たから、愚痴も聞いてくれたし、Nの寮行って喋ったり出来てよかったけど。

写真

ここがゆい達が住んでいた寮。普通寮と言って思い浮かべるアパートみたいな建物
に部屋が何個も、って言うのとはちょっと違うでしょ?もちろんそうゆうタイプの寮も
学校には有るんだけど、ここ(ビレッジと呼ばれている)はもっと生徒達が自由に
やっていけるタイプ。キッチンもリビングも有って、自分達で料理や掃除もする。
一人暮らしと大して変わらないけど、でも学校内で安全だし友達が多くそばに住んでる
って言う寮なりのメリットも有る。ゆいはこのビレッジがすごく気に入ったよ!


学校内で一番大きな建物、タワー。これはB大学の目印みたいにもなっていて、
丘の上にある上に結構大きな建物だから遠くからでも「あそこがうちの大学!」って
見えるの。中身は半分ぐらいは色々なオフィス(お金の管理するところだとか
クラスのレジスターの管理するところだとか)であとの半分は図書館!膨大な量の
本や新聞たちがしまわれているのです。エッセイ書く度にここで資料探しします。


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