再受験 2年目の結果

 夏前に、はじめての模擬試験を受けた。ベネッセの進研模試である。現役のときに受験したのは相当昔のことだ。進
研模試という響きが懐かしい。 今ではベネッセ模試と言うらしい。実家に近い大学を選んでいくつかの医学部を志望校
に書いた。結果が一月後に届くが、かなり良好な結果が得られた。たいていの大学の医学部にはA判定がでていた。
自治医大もA判定だ。また、8月に河合塾オープン(某旧帝国大学)を受けたが、2位にかなりの差をつけ、トップの成
績だった。
 しかし、それでも僕には不安がいっぱいだった。今は現役生がまだ成績が伸びていないせいで、良い成績を保ってい
るに違いない。浪人生である以上、僕が現役生と張り合ったら成績が良いのは当たり前である。浪人の経験がある友
人からも、夏前の模試は判定が良く出ると聞いたので、この成績に浮かれることなく勉強に励んだ。年齢的にも来年は
浪人したくない。今思うと、この不安が、最後まで勉強をしなければならないと、僕を駆り立てる原動力になったのだと
思う。とは言ってもこの成績を見て、今までと変わらない勉強法を続ければ、医学部に合格できるだろうという確信を持
つことができ、この生活を続けられたことは事実である。
 国立大学の受験大学は私が在籍した某旧帝国大学にしようと思った。長らく住んでいたし、医学部の施設の良さがな
によりだ。彼女も同じところに住んでいる。しかし、僕はそこを第一目標にすると、だらけてしまうと思った。この成績で
十分だという甘えができる。スポーツをやった人ならわかると思うが、県で優勝しようと思わなければ、地区優勝できな
い。全国で活躍する気で努力しなければ県で優勝などできない。目標は一つ上が望ましいのだ。現状に満足していて
は人間は成長しない。そこで、もっと成績を上げるべく、京大医学部、東大理3を受験する気で勉強した。特に、苦手の
国語の克服に力を注いだ。数学もハイレベルの数学の問題を解く練習をした。後になって気がついたが、国語をかなり
勉強したおかげで、英語や小論文の力も付いたような気がしている。記述問題の成績上昇には国語の勉強が一番で
あることを痛感した。
 そうこうしているうちに秋も終わりに近づき、最後の模試を受けるころになった。このころの模擬試験の結果は次のと
おりである。

全統マーク模試(得点)  国語182数学196英語198化学96生物100地理97 5教科7科目869
全統記述 (偏差)  国語72数学82英語82化学79生物83地理80 総合79
判定   自治医大A。東京大(理3前)A。

 偏差値は80代が並ぶ。苦手としていた国語でも偏差値は70を超えるまでになった。向かうところ敵なしと言った感じ
になった。この時期でこの成績ならば問題なかろうと思ったが、気を緩めずに勉強する。 4月の頃と生活スタイルは変
わらない。毎日勉強漬けだ。
 まず最初の試験はセンター試験である。目標は800点満点である。これまでだれも達成していないらしい。しかし、可
能性はあると思った。最近では、苦手とする国語でも、黒本や白本を解いて、200点満点になったこともある。運が良
ければ何とかなるかもしれないと思った。
 年が明けると、センター試験対策を始動。数学と理科はいまさらセンター試験対策は無意味だと考え、特に対策を講
じなかった。国、英、地理はマーク問題にかなりの時間を割いた。しかし、自己満足に近かった。この期に及んで自分
のスタイルを変える必要はなかったと思う。
 センター試験受験。試験会場では不思議な感じがした。2年前には大学で、入試の試験監督さえやっていた僕が、ま
さか再び受験生として試験を受けるとは思いもしなかったからだ。
 初日のセンター試験。僕自身にとっては英語はふだんより難しく感じた。数学は1Aは簡単だったが、2Bは時間がぎ
りぎりだった。計算ミスが怖い。地理は今ひとつ自信が無い。全体として順調に一日目を終えた。
 2日目。後述する。
実家に戻り、自己採点をする。結果は以下のとおり(5月4日、大学入試センターより正式通知)。

センター試験(得点)  国語168数学192英語197化学100生物100地理90 5教科7科目847

 国語がひどい。30分で古文と漢文を解き終わった後、国語1の現代文を解いていたのだ。国語1の評論を終わった
時点で気づいた。これで20分の時間ロス。あわてて国語1、2の現代文を解く。20分で評論を解いたが、残り10分。
小説を10分で解答するのはちょっときつかった。結局、国語は現代文76。古文50。漢文42。失点の大半は小説だっ
た。全教科の総失点53点のうち半分以上の32点は国語である。今となっては笑い話で済むが、こんな馬鹿なミスはし
ないように。幸いだったのは国語が2日目だったこと。国語のあと、受験したのは理科2教科だけである。センターレベ
ルの理科では満点を取って当たり前の簡単な問題ばかりなので、国語でのショックを引きずることが無く、センター試
験を乗り切ることができた。他の教科では、数学の計算ミスと英語の勘違い1つはどうしようもないところだろう。地理は
いつもより得点が低い部類に入る。しかし、地理は平均点が低かったようだし、理科は2つともノーミスで満点なので良
いことにする。全体として国語以外は比較的良好な結果に終わったと思う。
 東大理3受験は結局やめた。将来のことを考え、予定通り、某旧帝国大学医学部に出願することにした。このレベル
ではセンター試験は足切にあわなければ問題ない。前期と後期ぶち抜きで受験する。悪くても後期で受かるだろうと思
った。今までの模試で、記述式ならばA判定以外出したことは無いので、万が一にも、前期後期ともにおちることは無い
だろうと思った(東大では若干不安)。これで僕は、来年は医学部に間違いなく入学しているだろうという安心を買うこと
ができた。こうして、本命の自治医大を、余裕を持って受けられた。
 さて、自治医大受験である。昨年とは異なり、対策を十分に練った。全教科にわたって、速読速解の練習をした。河
合塾にお世話になり、小論文の添削指導もしていただいたのだ。
 県の特設試験会場では昨年一緒に受けた連中2人と話をした。ということは彼らも去年は医学部に落ちたのだろう。
今年はお互い頑張ろうと話をした。しかし、勝負では彼らには負けられない。1時間目の数学。けっこう解けた。1問だ
けわからなかったが、計算ミスを考慮に入れても9割は正解したろう。化学は25問全問正解だと思う。生物と英語は約
9割の正解だと思う。昨年より、英語の出来がはるかによい。みんなの話を総合すると、平成15年度の自治医大の試
験は数学がかなり難しかったようだ。岩手では7割正解していると、上位のようである。心の中でほくそ笑んだ。面接
や、昨年失敗した小論文も今年はかなり上出来だった。 結果は合格。国立大の受験を待たずに僕の医大受験は第一
志望に合格ということで幕を閉じた。
 
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