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全国的に見られる第1次産業の減少、第2次産業のよこ倍か減少、第3次産業の増加は、表1−4のよ
うに京都府においても例外ではなく、得に京都府においては第3次産業に従事する者の減少が目立ち、
逆に第
3次産業への従事者が飛躍的に伸びている。
表1-4 京都府産業別就業人口構造 ( )%
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第1次
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第2次
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第3次
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合計
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昭和45年
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(9.6)
108,818
|
(38.6)
438,813
|
(51.8)
588,618
|
(100.0)
1,136,249
|
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50年
|
(6,9)
78,969
|
(36,9)
421,995
|
(56,2)
642,922
|
(100,0)
1,143886
|
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55年
|
(5.5)
65,175
|
(35.1)
415,759
|
(59.4)
704,146
|
(100.0)
1,185,080
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出所:『地方都市における工業開発と都市整備の方向』11ページと、
京都府編『昭和58年 京都府統計書』228〜229ページより作成。
□ ■ □
福知山市についていえば、表1−5のとおり昭和45年から昭和55年にかけて第1次産業に従事する者が
減少した分だけ、第2次・第3次産業で増加しており、第2次産業に従事する者が飛躍的に伸びているの
が特徴的である。
表1-5 福知山市産業別就業人口構造 ( )%
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第1次
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第2次
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第3次
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合計
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昭和45年
|
(26.1)
8,528
|
(24.8)
8,085
|
(49.1)
16,052
|
(100.0)
32,665
|
|
50年
|
(20.5)
6,426
|
(27.7)
8,677
|
(51.8)
16,222
|
(100.0)
31,325
|
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55年
|
(14.9)
4,937
|
(30.7)
10,145
|
(54.4)
18,003
|
(100.0)
33,085
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出所:『地方都市における工業開発と都市整備の方向』11ページと、
京都府編『昭和58年 京都府統計書』228〜229ページより作成。
□ ■ □
昭和45年における中丹3市の京都府における地位は、表1-6のとおり、事業所数で4.1%、従業者数
で
9.2%、製造品出荷数で7.2%のシェアとなっている。
中丹三市(1)の中で福知山市は、従業者数も製造品出荷数最低であった。一事業所当り従業者数
が舞鶴市・綾部市の約半分であることから、零細な事業所が多いことがわかる。
表1-6 昭和45年第2次産業についての各種統計
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事業所数
|
従業者数
|
1事業所当り従業者数
|
製造品出荷額(万円)
|
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京都府
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31,664
|
297,081
|
9.4
|
144,013,896
|
| 福知山市 |
462
|
5,948
|
12.9
|
1,700,786
|
| 舞鶴市 |
446 |
12,467 |
28.0 |
2,579,218
|
| 綾部市 |
380
|
8,991
|
23.7
|
6,053,879
|
|
中丹各市計
|
1,288
|
27,406
|
|
10,333,883
|
|
対京都府シェア
|
4.1%
|
9.2%
|
|
7.2%
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出所:「地方都市における工業開発と都市整備の方向」14ページより作成。
□ ■ □
長田野工業団地操業開始後の昭和58年、表
1-7のように、福知山市の製造品出荷額は舞鶴市に匹敵
するまでになった。もちろんこの数字には、福知山市の製造品出荷額の約75%を占める長田野工業団
地のものが含まれていることを、忘れてはならない。京都府・舞鶴市・綾部市の従業者数が軒並み減
少している中にあって、福知山市が従業者数を大きく増加させているのが目立つ。
表1-7 昭和58年 第2次産業についての各種統計
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事業所数
|
従業者数
|
1事業所当り従業者数
|
製造品出荷額(万円)
|
|
京都府
|
32,446
|
259,601
|
8.0
|
454,043,000
|
| 福知山市 |
423 |
6,784 |
16.0 |
15,046,742 |
| 舞鶴市 |
498 |
9,489 |
28.0 |
16,807,601 |
| 綾部市 |
397
|
5,844
|
23,7
|
6,663,286 |
|
中丹各市計
|
1,318
|
22,117
|
|
38,517,629
|
|
対京都府シェア
|
4.1%
|
8.5%
|
|
8.5%
|
出所:『昭和60年度版京都年鑑』京都新聞社388ベージより作成。
□ ■ □
長田野工業団地操業開始前の昭和44年、表
1―8のように、鉄鋼と繊維、特に鉄鋼の製造品出荷額
が極めて高い割合を占めていた。操業開始後の昭和58年、様々な業種が均等な割合で多様化し、食料
品、繊維、衣服、木材、木製品の地位低下が目立つ。
表1−8 福知山市製造品出荷額上位業種の変化 (単位:100万円)
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44年
|
55年
|
58年
|
|
1位
|
鉄鋼 |
窯業・土石製品
|
化学 |
|
3,953
|
16,695
|
21,883
|
|
2位
|
繊維
|
精密機械
|
精密機械
|
|
1,866
|
16,498
|
17,629
|
|
3位
|
一般機械
|
鉄鋼
|
鉄鋼
|
|
1,033
|
14,934
|
17,438
|
|
4位
|
電気機械
|
一般機械
|
窯業・土石製品
|
|
1,032
|
11,013
|
17,108
|
|
5位
|
木材・木製品
|
電気機械
|
非鉄金属
|
|
948
|
11,013
|
15,162
|
|
6位
|
食料品
|
食料品
|
一般機械
|
|
822
|
5,567
|
10,698
|
出所:44年のものは『'86 地域経済総覧』418〜419ページより。
55年のものは『'82 地域経済総覧』313ページ。
58年のものは『'86 地域経済総覧』327ページ。
□ ■ □
操業開始後の昭和58年、様々な業種が均等な割合で多様化し、食料品、繊維、衣服、木材、木製品
の地位低下が目立つ。福知山の工業をこれほどまでに変えた長田野工業団地とは、いったい何者なの
だろうか。第3節からはいよいよ本題に入り、長田野工業団地の研究を進める。
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