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(1) 土地利用計画
表1-9のとおりであり、公園・緑地を全体の20%近くとり、工業団地と住宅団地とを遮断
緑地で直接に接しないようにしていることが特徴である。
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(2) 供給処理施設
工業用水道は水源を由良川に求め、水量としては4t/日の取水を行っており、上水道及
び下水道は福知山市施行であるが、その補助金も含めると、総事業費200億円の半分近く
を水処理のために使用している。また、電気は団地内に変電所、鉄塔用地をあらかじめ確
保し、ガスの一一括集中供給体制も確立している。
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(3) 公害対策
@ 遮断緑地
工場と民有地が直接境を接しないように、緩衝地帯をもつことによって、騒音・振動・
粉じん等の公害要因緩和されている。
A 大気汚染対策
原則的に重油使用を禁じクリーンエネルギーとしてガスの使用にふみ切ったことは、
SO2の対策のみでなく、NOx対策としても役立っている。
B 水質汚濁防止
水質汚濁には、最大限の注意を支払い、大規模内陸工業団地としては初めて公共下水
道を完備した。また、各企業と福知山市との間で、重金属を中心とする上乗せ規制が行
われ、国の基準の十分の一まで前処理をしたのち下水に放流するようにしている。
C 住・工混合の防止
工業団地を工業専用地域に指定し、住宅・寮などの建築を禁じて、住宅団地を周辺に
確保した。これは、単に公害防止という立場だけでなく職住接近と同じに、地域社会と
の融和、地域の発展ということも考えている。
D 沿道緑地規制
団地を横断する国道9号線は、交通の大動脈であり、これに面する企業の自動車が直接
国道から出入りすることは、交通上も問題点が多いので、国道の両側に公共地区を確保
し、車は全て団地内道路から出入りするようにした。また、団地内道路で国道9号線と
交差するものは、すべて立体交差とし、9号線より団地内への出入りも全てこの場所より
行うことにしている。
E環境保全
ここに立地した企業が自主的に環境保全に関する協定をつくり、京都府知事及び福知
山市長が立会人となった。この協定の主な内容は、建ぺい率を45%以下におさえたこ
と、塀はすべてネットフェンスとして美観を保たせ工場全体を清潔に保たせるようにし
たこと、緑化につとめること等、かなり厳しいものになっている。
思いきった公害対策を受け入れ、さらに自ら環境保全につとめようという企業の自主
的な態度によって、郊外のない工業団地、インダストリアル・パークが生まれた。
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