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1章で述べたように大阪府外へ移転した企業は、移転に対する自己評価を
しているが、長田野に進出した企業は、自ら抱える問題点をいかに指摘して
いるか。表 3-4にみられるとおり「長田野工業団地で操業中の16社が団地へ
の立地時点、工場建設時点、及び操業後の生産面における問題点のアンケー
ト調査集計結果では、「地元企業に対する問題点」が最も多く11件、次いで
「その他の問題点」が
9件、「季節的な問題点
6件、「道路に対する問題点」
及び「交通事情に関する問題点」が各
5件となっており、工業団地の生産基
盤整備に対する問題点が比較的少ない中で、団地内の物的施設等に関する問
題点として「団地内バス等の交通機関の整備遅れ」
3件、「公害対策として
のクリーンエネルギーである長田野ガスセンター供給のガスがコスト・アッ
プにつながる」が
1件あげられている」(14)
この調査から約10年経過した。今の長田野の各企業が抱える問題点はいか
なるものか、興味深い。次に、現在の長田野の各企業の動きについて述べる
ことにする。
表3−4 長田野工業団地立地企業が抱えている問題点(操業企業調査)
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工事移転・新設に関する問題点 |
工事建設時に関する問題点 |
操業後、生産面における問題点 |
計 |
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事 項 |
件数 |
事 項 |
件数 |
事 項 |
件数 |
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季節的問題
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雨・雪・落雷のため工期遅れ |
3 |
雨と雪で遅刻者が多い |
1 |
6 |
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湿度が多く生産に支障 |
2 |
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道路に関する問題 |
高速道路の未整備で計画遅 |
2
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近畿自動車道の早期着工 |
3 |
5 |
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交通事情に関する問題
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交通機関整備遅れ
(団地内バス) |
3 |
5 |
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土師橋近の交通渋滞 |
2 |
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地元企業に対する問題
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資材購入の地元調達難 |
3 |
多注協力工場が少い |
2 |
11 |
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原材料調達で品種が少い |
4 |
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機械設備の緊急修理難 |
2 |
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その他の問題
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教育機関、医療機関、生活環境に対する不安 |
3 |
建設従業員の宿舎確保難 |
3 |
阪神間との技術交流、専門ニュースの半減 |
1 |
8 |
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クリーンエネルギーとしてのガスが生産コストを引き上げる |
1 |
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計 |
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5 |
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9 |
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21 |
35 |
出所:大阪通商産業局編『地方都市における工業開発と都市整備の方向』49ページ
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