第4部
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 長田野工業団地がハイテク企業に人気のない理由とその打開策


  長田野工業団地はオーダーメイド方式をとっている。オーダーメイド方式とい

  うのは「土地造成については、工業用地をまず確保し、立地企業の注文があって

  初めて相手の希望により造成を行う」(16)というものである。この方式のメリ

  ットは「工業用地の造成から分譲にいたるまでの金利が用地費に含まれないので

  その分だけ用地費が安くなることと、開発関係の許認可も得やすく、工場のレイ

  アウトを考えた希望どおりの造成ができ、進出後の地元とのトラブルも避けられ

  る」(17)ことである。

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    オーダーメイド方式のメリットは大きいがオーダーメイドエレクトロニクス関

  連企業に人気がない。新聞記事によると「工業団地の売れ行きが全国的に不振だ

  った時、流れを好転させた最大の主役はエレクトロニクス関連企業であった。特

  に半導体関連メーカーの工場新設意欲はおう盛で、「操業を目前にした切羽詰ま

  った引き合いがふえた」(宮城県)「すぐ工場建設に着手できる造成済団地を求

  められるケースが多い」(滋賀県)という。分譲不振時代の産物といえる、契約

  が成立してから造成するというオーダーメイド方式の団地は、これら業種には見

  向きもされないという状況になったのだ」(18)ということである。長田野工業

  団地にエレクトロニクス関連企業が進出してこない理由のひとつと言えよう。  

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       また、京都府北部に理工系大学がなく、産学交流が期待できないことも、ハイ

  テク企業に魅力をなくさせる理由と言えるだろう。「企業にとって大学の頭脳を

  引き出し、最新の研究成果、工学情報の提供を受けることは大きな魅力であり、

  また大学にとっても企業の独創的なアイデアや産業界の新しい情報に接すること

  が、研究活動の刺激になるし、大学の若手研究者の間では、産業界のニーズに合

  った研究に取り組みたいという実学指向が強まりつつある」(19)ということで

  あって、中丹地区への理工系大学誘致はひとつの悲願といえるだろう。同志社大

  学の文系各学部の教養課程が61 4月から田辺校地で開校されることになってい

  る。私見だが、工学部の山全面移転はできないものかと思う。加えて府立医科大

  学を福知山に移転させることによって、第2次関西文化学術研究都市を建設して、

  ハイテク企業にとって魅力あふれる都市づくりをしたいものだと思う。

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    もし長田野にハイテク企業が進出してきたらどうなるだろうか。すでにハイテ

  ク企業が進出した九州・東北の様子を見ることにしよう。「九州・東北はICア

  イランドと呼ばれハイテク(高度先端技術)企業が次々に進出している。その際、

  特に問題となるなるのが人材確保である。東京・大阪の理工系大学出身者の大半

  は、仮に地元でしようとしても、地元に適当な就職先が見つからず、大学所在地

  で就職することになる。特に長男である者のUターン指向は強く、九州・東北出

  身者の地元にハイテク企業が進出し、専門技術者を求人している時、企業とUタ

  ーン希望者の要求は合致する。大学新卒者に限らず、既に一流企業に就職してい

  る者であっても、地元に帰ることを希望し、地元に進出してきたハイテク企業に

  再就職するケースがある」(20)ということである。

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    第 2章の表2-2を見てもわかるが、大学新卒者地元採用者数は、長田野工業団

  地においては、ひじょうに少ない。ハイテク企業にとって魅力のない長田野工業

  団地は、中舟区出身の大学生が就職を考える際にも、魅力の之しいものになって

  いる。ハイテク企業が立地し、数多くの中丹地区出身理工系大学生がUターン就職

  できるような時が来てほしいものである

22 長田野工業団地573月以降の新卒者地元採用状況

 

大 卒(女子)

短 大(女子)

高専卒(女子)

高 卒(女子)

573

15( 1)

5( 2)

82( 25)

102

58

11( 0)

9( 7)

64( 25)

84

59

5( 1)

1( 1)

82( 35)

88

60

13( 1)

6( 5)

98( 39)

117

出所:長田野会館での質問に対する解答より作成。

 

 

 

 

     □ ■ □

    






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