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人間は自然の中で最も弱い一本の葦にすぎない
しかしそれは考える葦である
これを押しつぶすのに宇宙全体は何も武装する必要はない
風の一吹き水の一雫で充分事足りる
しかしたとえ宇宙が押しつぶそうとも人間は人間を殺すものより尊いであろう
なぜなら人間は自分が死ぬことを知っており
宇宙が人間の上に優越することを知っているからである
宇宙はそれについて何も知らない
それ故我々の尊厳はすべて思考のうちにある
我々が立ち上がらなければならないのはそこからであって
我々の満たすことのできないところからではない
だから我々はよく考えるように努めよう
ここに道徳の根源がある
<Blaise
Pascal(1623〜1662)著 「Penssees」より>
皆には是非人間の持つ「思考」という特性を大いに活用して欲しいと思っている。もしかすると考えることは皆にとって悩むことに近く、嫌なことかもしれない。しかし、考えるほど、悩むほど多くの情報を取り入れようとし、その結果、選択肢を広げることができ、良い答えを得ることができると私は信じている。せっかく人間だけに与えられたこの素晴らしい能力を使わない手はない。考えることで、人間の内に秘められた未知の可能性に気付くはずだ。
修猷大文化祭は、この人間の内に秘められた未知の可能性によって創り上げられていると私は思っている。人間は皆誰一人として同じではない。そして、修猷大文化祭が一人一人好きなように自分自身を表現できる数少ない場であるからこそ、修猷大文化祭は『個性の集大成』と評されるのだ。君たちには間違いなく無限の可能性がある。
もちろん、いくら可能性があるとはいえ、途中で苦しいことや辛いことも出てくるだろう。しかし、君は一人ではない。お互いを認め合い、協力し、支えあうことのできる仲間がいる。一人一人が考え、多くの人と関わり、いろいろな話を聞き、心を通わせれば、全体がひとつの大きな力となり、様々なことができるようになると思う。だから臆することなく、積極的に自ら困難に立ち向かい、様々なことに挑戦して欲しい。
この修猷大文化祭を創り上げていくのは他でもない君たちなのだから・・・。
第五十八回修猷大文化祭運営委員長 嶋谷 拓弥