ここから見える景色は少し鈍よりとしていて
今上っているこの坂道はとても長い
ここまで歩いてきてわかった事はというと
歩いても何もわからないという事
それでも歩いてみなきゃ何も始まらないという事
振り返れば
足跡もついてないアスファルトの道がそこにあって
僕は感慨深げに少し眺める
何を持ってきたのか?
何を置き忘れてきたのか?
今の僕に答えなどわかりはしない
上を見上げると
だだっ広い空があって
やけにちっぽけな自分が鼻につく
空はただ青すぎて
もう少し灰色をまぜて
塗りたくってやりたかった
きっとあの雲がうらやましいのだろう
僕はやっぱりちっぽけで
なんだかとても悔しくて
大きく息を吸い込み
なんとか胸をふくらませ<た
そして
僕はまた歩き出そうとしている
それが自らの意志なのかさえもあやういけど
ただ上るべき坂は伸びている
行く先は相変わらず鈍よりとしているけど
上るべき坂は確かに目の前にある
ちっぽけな僕が
どこまで行けるのかはわからない
もう一度だけ
目一杯に息を吸い込んだ