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八幡高校新聞第4号第2面





校長先生突撃取材

 借りてきた猫が慣れたら好き放題をするように、我が八幡高校の生徒は地金が出たらどうなるのだろうか。先生方はそれに対して、どんな印象を持たれるのだろうか。学校の代表者である校長先生にうかがってみた。
 さっそく「四月の状態と、現在の生徒の様子を見て、どう思われますか」という突撃取材を行った。校長先生はまず、「うーん、難しいなあ」という一言。続いて
「やはり借りてきた猫と同じで、だんだん本性が出てきているのではないか」
とおっしゃった。我々新聞部の、予想通りの印象をお持ちのようである。あまり具体的な内容には発展しなかった。
 物はついでと、いろいろなことをうかがった。校長先生は、自分が学校長になれるとは思っておられなかったそうだ。校長という立場になられても、とても親しみやすい態度で話してくださる。
 校長先生のお心が広いのをいいことに、新聞部はかなり失礼なことまで聞いてしまった。
校長先生は、とても特徴のある声をお持ちだ。一度耳にしたら忘れられないほどである。
この特徴に注目する人はやはりかなりあるようで、昔先生は、歯科医となった教え子に、
「その声が気になりますので、一度うちの病院で受診して調べてごらんになったらいかかですか」
とまで言われたことがあるという。なかなか大変なエピソードだ。
 また、失礼ついでにとうとう、先生のニックネームについてもお聞きしてしまった。
 八幡高校生ならほとんどの者が知っているだろうが、校長先生のニックネームは
「キューピーさん」
である。
 髪の毛の癖もちょうど似ているし、お顔も愛くるしいので、若い頃からこのあだ名で呼ばれているということだ。
 命名者は教え子らしい。このニックネームを、校長先生ご自身もとても気に入られているのだそうだ。
 だからと言って、先生の隣にキューピーさんを入れてしまったのは、いくら傍若無人が売り物の八幡高校新聞でも、ちょっとやり過ぎだったのではないかと反省をしている
。どうか来年度の部費カットなどということだけにはならないことを祈りたいものである。


転任の先生に聞く

教頭の○○先生は、この四月に彦根工業高校から転勤してこられたばかりである。生徒も先生もお互いに初めて同士の状態から、半年たってどんな印象をお持ちだろうか。「地金が出た状態の八幡高校生はどうですか」とお聞きすると、
「うーん、女の子が多いから、楽しくて明るい、いい学校やね」
とおほめいただいた。さらにつっこんで「慣れてきた生徒は本性が出てますか」と質問をすると、
「そうやね、やはり人間も借りてきた猫と同じで、本性はでてきているね。本性には良いのと悪いのとがあるから、どちらの意味でも猫と同じやね」
とおっしゃった。我々新聞部も同感だ。教頭先生は休みの日には、趣味のドライブを楽しまれたり、山登りをしたり、畑で遊んで(?)おられるとのことだ。
 教頭先生は山岳のプロで、世界的な規模で難関の山にチャレンジされたりしているので、先生ではなかったら、将来は山小屋の経営者になりたいと思われたこともあるそうである。現在の八幡高校生に対して先生は、
「克己心(こっきしん)=自分のわがままな心に打ち克つこと」と、
「一歩ずつ登りつづければ、必ず頂点に立てる」
という言葉を下さった。この言葉はぜひ新聞に載せてほしいとも付け加えられた。

 音楽の○○先生に、「慣れてきて地金が出てきた生徒の印象は?」とお聞きすると、
「半年たって思うことは、とてもいい学校で環境がいい。でも、生徒がちょっとそのいい環境に甘えすぎていて、中途半端にも思う。皆能力も才能もあるのに、甘えてしまって出し切れ
ていないようだ」
とおっしゃった。
 ○○先生は、八幡高校の前は、琵琶湖ホールでプロデューサーの仕事をやっておられた。この仕事はまず予算を確保し、出演者を決め、舞台のセットを考え、業者に注文を出したりしなければならない。また、チケットを用意したり、テレビや新聞などのマスコミに情報提供もしなければならないそうだ。
 公演当日にはお客や出演者を案内したり、公演後はお金の使われ方をチェックしたり、実にいろいろな仕事があるらしい。
 「八幡に転勤されてから半年たって、いかがですか?」と聞いたところ、

「四月は緊張のあまり体重が減って喜んでいたのもつかの間、今では元に戻ってしまった」
と言って苦笑いをされたのが○○先生である。 いきなり
「借りてきた猫の法則」
は生徒ではなく、転任の先生自身に当てはまってしまった。先生は愛知高校から転勤してこられた。
 一年生の国語を担当されている先生は、本校の卒業生でもあるのだ。休みの日にはバスケットボール部の指導と、主婦業の二つで大忙しだということだ。
 本校の卒業生ということで、
「なぜ教職の道を選ばれたのですが」
とお聞きすると、
「親の影響と、高校の時に先生に勧められたから」
と答えられた。○○先生は国語の先生だが、授業の時に白衣を着用される。その理由は、
「教師以外には医者や薬剤師・看護婦などの、医療関係の仕事がしたかった。そのため」
だそうである。要するに白衣への憧れらしい。スポーツ全般が趣味という浅井先生のモットーは、「よく遊び、よく学べ(社会人の場合はよく働け)」というもの。後輩の我々に対しては、
「目標を持って生き生きと生活してほしい」という一言を付け加えられた。

○○先生は、見た目が非常に怖そうな先生である。また生徒指導部の先生なので、おっかなびっくりでインタビューに行った。ところが、予想とは裏腹に先生はとても優しく、面白い先生であった。
先生は教師歴三十四年の大ベテランなので、新しい学校にもすぐ慣れてしまわれることだろうと思い、他の先生とは質問を変えて、
「今の八幡の生徒に言っておきたいことは何ですか」
と聞いてみた。
「八幡高校生としての誇りを持ってほしい。それと、規則とマナーの点でもう少しけじめをつけて、学校生活を送ってほしい」
とおっしゃった。このあたりの返答はいかにも生徒指導部である。普段は優しく、いざとなれば心を鬼にしてズバッと言っていくところが、さすが生徒指導部。教師歴三十四年のプライドなのかもしれない。

二年生交流学習実施
十月四日(水)二年生は養護学校や共同作業所、老人福祉施設などを訪問し、さまざまな交流を行った
 このうち新聞部が取材を行ったのは、市内の北之庄にあるヴォーリズ老健センターである。この施設は体の不自由なお年寄りや、痴呆症患者の介護を目的とした施設である。八幡高校からは33三十三人が訪問し、大変貴重な時間を過ごすことが出来た。痴呆症のお年寄りとは言っても、我々の何倍もの時間を生きてこられた人生の先輩である。
 お年寄りの気持ちやプライドを傷つけてはいけないし、言葉遣いなどにも気を配る必要があった。しかし、何度も何度も家族の話をするお年寄り立ちの表情は輝いていた。そのような素晴らしい顔を見ていると、我々の心もなごんだ。
 あっという間の短い時間は過ぎ、お別れの時が来た。お年寄りに手を握られて
「また来てね」
と声をかけられたときは、嬉しくて涙が出そうになった。このような体験は我々にとっても、とてもためになるものであった。
 また、施設訪問に行かなかった生徒は、盲導犬ユーザーの○○さんの講演を聞いた。○○さんは五年前にユーザーとして盲導犬パーシャを飼い始めたそうだ。○○さんの講演中、パーシャはずっと○○さんの命令「ステイ」に従っていた。○○さんの講演では、健康というのがどれほど素晴らしいかなど、我々にたくさんのことを語ってくださった。二年生の生徒は、○○さんからたくさんのことを学べたのではないだろうか。
 最後に○○さんは、
「目の見えない人は、盲導犬がいても出来ないことがたくさんある。もし、そういう人に出会ったら、声をかけてほしい」と言われた

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