首を切ったとき
痛くはなかった
感覚が狂っていたのだ
体に生暖かい血が溢れ体が赤く染まっていった
血が出過ぎて意識が遠ざかっていく
何も考えられなくなった
脳裏に「死」と言う言葉が浮かんだ
これで死ぬのか・・・・?
これで死んだら誰か悲しんでくれる人はいるのか?
これで死ねたら楽だろう・・・・
何も悩まなくていいこのまま死にたいと思った
心の糸が切れたのか記憶がなくなり
瞳孔を開いたまま20分ほど意識を失い
生死の境をさまよっていた
家族はみんな僕は死んだんだと思ったらしい
手術中に意識が戻り何十回と吐いた
家族に会うと涙を流しながら
良かった 生きてて良かったと言ってくれた
「死」なんて考えた自分がバカだった
生きている事の嬉しさより
家族がこんなに僕の事を思っていてくれたのが嬉しくて涙が止まらなかった
死にたいなんて事はもう二度と思わない
もう二度・・・