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恋人の亜希子に呼び出され、雅彦は深夜の12時に亜希子のマンションを訪れた。
亜希子はオロオロしながら雅彦の到着を待っていた。 「いったい突然どうしたんだい?」 雅彦の問いかけに答える代わりに亜希子は彼を風呂場へ連れて行った。雅彦はあっと驚いた。 浴槽の湯の中に女が沈んでいたのである。 「この人、誰なんだい?いったい、どういうことさ?まさか、亜希子、お前・・・」 「バカなこと考えないでよ!私が人を殺したりするはずないじゃないの! これは私の友達の明美。久しぶりに東京に出てきたんで、今夜は私のところに泊まる予定だったのよ。 それが、寝る前にお風呂に入ったんだけど、なかなかでてこないから見てみたら死んじゃってたのよ!」 明美は酒を飲んで風呂に入り、不運にも急に心臓麻痺を起こして死んでしまったのであった。 「医者とか、警察には知らせたのかい?」 「そんなことするならこうしてあなたを呼んだりはしないわよ。外に明美の車があるから、 死体をそれにつんで明美の別荘に運んでほしいのよ。」 「なんでわざわざそんなことするんだい?」 「私、明美に大金を借りているのよ!もしこんな状況で死体が見つかったら、きっと 警察は私を疑うに決まってるじゃないの!だから、明美が自分の別荘の風呂で死んだようにしてほしいの。 彼女はこの時期いつも1人で別荘暮らしだから、だれも怪しむ人はいないわよ。」 結局雅彦は断りきれず、明美の死体を彼女の別荘に移すことになった。
死体をビニールシートに包んで車の後部トランクに隠し、彼女の衣類などの荷物も
忘れずに積み込んだ。交通違反でつかまっては元も子もないので、雅彦は運転に気をつけて車を走らせた。
明美の死体が発見されたのはその日の午後3時ごろであった。別荘の管理人が
定期巡回に来てみつけたのである。そのときには浴槽の湯はすっかり冷めていた。 では、いったい雅彦がどんなミスをしてしまい、死体を運んだことがばれたのだろうか?
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