【コラム】
3.大学における学力低下の実態


コラム2なので「学力低下における大学側の対応」として、いろいろ紹介したが、何故大学側がそのような行動に出たかを説明する。

近年大学に通う学生の学力低下が問題視されつつある。
有名なのが「分数の計算が出来ない大学生」というフレーズを、皆さんも一度は聞いた事はないだろうか?
他にも「小数点同士の掛け算が出来ない」とかいろいろ言われている。

いろいろ言われているが果たして本当に、今の大学生は分数の計算などを間違える人間がいるのか?

ここが重要なポイントとなってくると思う。
今から紹介するのは京都大学教授の西村和雄氏の「真の『教育改革』を〜学力低下が招く技術の危機」より抜粋した内容である。

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現在の大学生の計算能力について調べた結果を示している。数学を受験しなかった文系学部生は極端に悪く理工系の学生でもマイナスが入った簡単な四則演算問題を3分の1以上が間違えている小6レベルの小数の計算問題を、最難関国立大学生の10人に一人が誤答するという結果が出ました。地方国立大学の理工・生物学系では、実に4割の生徒が正解できませんでした。現状でこれなのに、さらに削減してどうなるのか。「2002年の新指導要領は最悪の結果をもたらすおそれがあるので、即座に中止すべきだ」との指摘になる。

「真の『教育改革』を〜学力低下が招く技術の危機」(西村和雄・京都大教授)

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西村氏の調査によると、国立大学(地方)の理工・生物学系の生徒で小6レベルの問題が解けたのは6割。言い換えれば4割の学生が小6程度の問題を解けなかった事になります。
果たしてコレは計算ミスをした為という理由で片付けられる問題ではない気がします。

確実に「ゆとり教育」が大学生に大きな影響を与えているのではないか?と疑問視されている。
上の文章は大学生を対象に行っているが、大学生だけではない。
勿論小学生・中学生・高校生にも同じ事が言える。

私が教育実習で高校に言った際も、簡単な問題が解けない生徒が沢山いる事に驚かされた。

計算ミスではなく「何故そうなるのかが理解出来ない」のである。
解き方を知らないのなら教えれば済むが、そうではない。
何故答えがそう出るのか、また答えが何を言っているのかをまったく理解してない。

また医療ミスが立て続けに起きていた時(1〜3年前)、医学系の学生で「生物」を履修していない学生がいる事も判明した。
センター試験や入試など「生物」で受けず、物理などで受験している学生がかなりの割合で医学部にいる事が判明し、問題になった事がありました。医学部にいるのに生物の知識が無い、もしくは乏しいというのは問題です。
何故そんな事がまかり通るのかまったく理解出来ない。
文部科学省は意味不明の行動しかとっていない気が私には感じられる。
果たして文部科学省の方針を信じ続けていいのであろうか?
もっと教育の現場から変えていくべきではないのか?

文部科学省(旧 文部省)は20年前から徐々にゆとり教育を実施してきてる。
そしてそれと並行して学生・生徒の学力低下、不登校、学級崩壊、医療ミス、倫理観の欠如した事件などが頻繁に起こるようになってきています。

私は「ゆとり教育」と学生の学力低下には因果関係があり、今社会が抱えている問題にも影響を及ぼしていると考えている。


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