【コラム】
4.大学生の学力低下は別だ!
| さて、過去のコラムで大学における学力低下に関して説明した。 その問題に関して各大学は入試試験の科目数増加、各学部・学科によって高校で履修しなくてはいけない必修科目を設定するなどの対策をとってきた。 またいろんな専門家は「ゆとり教育」が大学の学力低下に大きく影響していると発言している人もいる。 しかし私は大学での学力低下の問題は「ゆとり教育」だけだとは考えていない。 もっと具体的に言えば、各大学での学力低下には別の理由があると私は考えている。 まず一点目は少子高齢化の影響である。 年々学生の数が減少する中、各大学はどうにかして学生を獲得しないといけない現状に立たせられている。 その為「一芸入試」「推薦入試」「入試科目減」などの方法を取る事で学生の獲得に力を注いでいる。そのため高校時代に生物を履修していない生徒が医学部にいたり、理工学部でありながら数学が十分出来ない生徒がいる状態を引き落としたと考えられる。 二点目は大学生の大衆化である。 大学の進学率は20〜30年前に比べ高くなり、今日では約50%の生徒が高校卒業後に進学している受胎である。一昔前なら通知表に「5」「4」がある生徒が大学に行っていたのが、現在は「2」や「1」が記載されていた生徒でも大学の教室にいる事になる。 3点目は超就職難・経済不況の影響である。 学歴社会において高得点をあげ、偏差値が高ければ高いほど「一流大学」への進学が進み「一流会社」に就職できるなど「幸せ」が保障されていた。しかし91年のバブル崩壊とともに状況が一変した。一流大学を卒業しても一流会社に就職出来る保障がなくなり、また就職出来ても終身雇用制度の崩壊したため、いつ解雇されるか分からない時代になった。 この変化が少しでも偏差値を上げ、良い会社に入ろうとする意識を低下させ、またフリーターという道を就職先の一つとして考える者が増えた原因である。 最後になる4点目は、生徒・学生の周りの環境が大きく変化した点である。 テレビ・携帯電話・ゲーム機など刺激的な情報がふりまかれ、多くの情報にまどわされ、物欲に心が乱れ、学校での学習にも集中しづらくなるのは当たり前ではないだろうか? 上記の4つの考え方から考えると、大学生の学力低下には「ゆとり教育」意外にもあらゆるものが影響している事がうかがえる。 その為「学力低下」の分類から大学生を切り離す必要があるのではないか?と提言したい。 しかしまったく「ゆとり教育」の影響を受けていない訳ではないが、大学の学力低下は「ゆとり教育」意外にも多くの要因から影響していると考えるので、大学での学力低下は除外する。 |