「余韻 1」 02.1.15 by わし
どうにも頭と体のバランスがとれていない。金沢を出るときもすっきりしなかったが、
いざこうして金沢へ向かおうとする今も、やっぱりすっきりしない。理由が理由だから
というのもあるが、金沢には置いてきた思い出が多すぎる。だって、まさしく少年時代
そのものを過ごした街だから・・・
頭の中はもうすっかり金沢へと先走っていて、金沢行き最終の特急“しらさぎ”の自
由席に座るまでにずいぶんと戸惑った。何せ、ろくに電車など利用したことが無いうえ
に、後先考えずに出てきたためにATMを探さなくてはならなかった・・・実は今回、生ま
れて初めて一人で特急に乗るかもしれない。
なれない状況が重なったためか、僕はしらさぎの発車を待たずに眠りに落ちてしまっ
た・・・いや、先行していた頭の中に体が追いついたというべきか。僕はすっかり10年
前に戻っていた。

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